ZR-Vの評価|370万7000円から。XとZの60万円差は、半分しか装備で埋まらない

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ホンダ ZR-Vの評価の記事のアイキャッチ。トンネルの中を走る濃い紫のZR-Vの顔まわりを斜め前から写した公式写真に、記事のタイトルを重ねた(2026年10月時点)
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ホンダ ZR-Vは、2023年4月発売のSUVに2026年3月27日発売の一部改良が入ったモデルで、全車がハイブリッドのe:HEVです。

改良でガソリン車が価格表から消え、いちばん安い ZR-V は3,284,600円から3,707,000円になりました。いまの入口は e:HEV X の FF です。

改良後は4タイプ8仕様で、370万7,000円〜472万7,800円(税込・2026年10月時点)。CARVELの物差しは平均3.8(採点した軸6/7)でヴェゼルと同じ、JNCAPは自動車安全性能2023で★5です。

私の結論を先に置きます。X と Z の差600,600円のうち、X にオプションを足して埋まるのは314,600円。残る286,000円は、パワーシートや BOSE のように X には付かない装備の値段です。そこにお金を出したいかどうかで、タイプはほぼ決まります。

この記事のポイント

  • 入口は370万7,000円
  • 物差しは平均3.8(6/7)
  • 足しても残る差は28.6万円

30秒でわかるホンダ ZR-V(2026年10月時点)

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項目数字
価格(税込)e:HEV X FF 3,707,000円〜e:HEV Z CROSS TOURING 4WD 4,727,800円の4タイプ8仕様
改良2026年3月26日発表・27日発売の一部改良。ガソリン車と e:HEV X BLACK STYLE は改良後の価格表に無い
乗り出し・公式の試算3,839,580円〜4,860,380円。ホンダ公式のセルフ見積り・11月登録・追加料金のない色・オプションなし
実質いくら・5年5万kmX FF 4,188,674円から。売る額0円の計算
燃費(WLTC)と燃料20.5〜22.1km/L・無鉛レギュラー・タンク57L
サイズ全長4,570×全幅1,840×全高1,620mm・最小回転半径5.5m・最低地上高190mm
安全評価JNCAP 自動車安全性能2023 ★5(185.41/197点)
納期ホンダは月数を公表していない。タイプ・色・販売店で違う
国の補助金CEV補助金の対象外
CARVELの物差し平均3.8・採点した軸6/7・X FF で採点
いまの車の売値先に知るならMOTA車買取で概算査定額

税金と諸費用を足した8仕様の総額は、ZR-Vの乗り出し価格の記事で登録の月ごとに出しています。

価格・諸元・装備は、2026年10月時点のホンダ公式のニュースリリース、製品サイト、主要諸元表・主要装備表の値です。

公開日:2026年10月29日 / 最終更新日:2026年10月29日

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目次

ZR-Vの評価:物差しは平均3.8(6/7)、★3は価格・燃料代・取り回しの3つ(2026年10月時点)

いちばん安い X FF を7つの軸に当てると、平均3.8(採点した軸6/7)。★5は満タンで走れる距離と安全評価、★4は4WDと地上高、★3は価格・100kmの燃料代・最小回転半径でした。納期は公表されていないので採点しません。

白い背景に置かれた濃い紫のZR-Vを真正面から見た外観。縦に並ぶ格子のグリルと、左右に細く伸びるヘッドライトが分かる
画像:Honda 公式サイト

7軸の採点:X FFで★3・★3・★5・★3・★4・★5・—

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#軸使った公式の数字・X FF★ひとこと
1補助金後の価格3,707,000円・CEV補助金の対象外★3350万円を超える入口
2走る費用100kmあたり963.3円。22.1km/L×補助なしレギュラー212.9円/L★3店頭単価なら★4
31回で走れる距離57L×22.1km/L=1,259.7km(計算値)★5基準の倍を超える
4取り回し最小回転半径5.5m★34WDでも同じ
5悪路・雪道4WD あり・最低地上高190mm★4FFも4WDも190mm
6公的な安全評価JNCAP 自動車安全性能2023 ★5・e:HEV Z(FF)で試験★5改良後の再試験は無し
7手に入る早さホンダは工場出荷の目処を公表していない—採点しない
平均3.8・6/7

★の境目はCARVELの全記事で共通です(物差し v1.1)。燃料代の単価は資源エネルギー庁の燃料油価格の調査(2026年10月26日調査・28日公表)で、レギュラー全国平均170.1円/Lに、その週の国の補助42.8円/Lを足した212.9円/L。補助が入った店頭価格は42.8円安く、170.1円/Lなら769.7円で★4に上がります。

採点した軸の数が違う車とは、平均を単純に比べないでください。

筆者の検証(2026年10月)|物差し v1.1 で X FF を採点(公式の価格表と諸元表からの計算)
いちばん安い X FF の公式値に、物差し v1.1 の基準を当てた★です。燃料単価は2026年10月26日調査の補助なしの値で、参考の X 4WD と Z FF も同じ式になります。

X 4WDもZ FFも3.8:タイプを変えても物差しは動かない

X の4WD は100kmあたり1,023.6円、Z の FF は967.7円。どちらも★3の帯の中で、平均は3.8のまま。価格も3,927,000円と4,307,600円で、★3の帯(450万円以下)を出ません。

つまり、物差しで ZR-V のタイプは選べない。差が出るのは、次の章からの値段のほうです。

3.8って、高いの?低いの?

ヴェゼルと同じで、CR-V より上。ただし★3が3つ並びます。得意は満タンの距離と安全評価、苦手は価格・燃料代・取り回しです。

安全評価は自動車安全性能2023で★5:185.41/197点

NASVAの自動車アセスメントでは、ZR-V は自動車安全性能2023で★5、185.41/197点。内訳は予防安全88.70/89点、衝突安全88.71/100点、事故自動緊急通報装置8/8点で、ファイブスター賞を受けています。

試験車は e:HEV Z(型式6AA-RZ4、FF)です。2026年3月の一部改良の後に、試験し直した結果は出ていません。点数は年度で配点が変わるので、ほかの年度の車とは★の数で比べてください。

2026年3月の一部改良で何が変わったか:ガソリン車が消え、入口が42万2,400円上がった

2026年3月26日発表、27日発売の一部改良で、パワートレーンは e:HEV に統一されました。Z 系にGoogle搭載の9インチディスプレーが付き、特別仕様車 CROSS TOURING が加わっています。値札は X と Z が72,600円、BLACK STYLE が94,600円上がりました。

ダッシュボードの上に立つディスプレーを、指で操作している様子。アプリのアイコンが2段に並ぶ
画像:Honda 公式サイト

全車e:HEVに:ガソリン車は改良後の価格表に無い

「ガソリンとハイブリッド、どっちがいい?」という問いへの、いまの答えは単純です。新車で選べるのは e:HEV だけ。ホンダのニュースリリースは、今回の改良で「パワートレーンを…「e:HEV」に統一しました」と書いています。

改良前の価格表には、ガソリン車の X と Z が FF・4WD で4つ並んでいました。いま販売店で見積もるなら、比べる相手はもう e:HEV どうしになったといえる。

値札の動き:X・Zは+72,600円、BLACK STYLEは+94,600円

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仕様改良前・2025年7月〜改良後・2026年3月27日〜差
ガソリン X FF3,284,600円—価格表に無い
e:HEV X FF3,634,400円3,707,000円+72,600円
e:HEV X 4WD3,854,400円3,927,000円+72,600円
e:HEV X BLACK STYLE FF4,076,600円—価格表に無い
e:HEV Z FF4,235,000円4,307,600円+72,600円
e:HEV Z BLACK STYLE FF4,384,600円4,479,200円+94,600円
e:HEV Z CROSS TOURING FF—4,529,800円新設

Z の4WD も、FF と同じ72,600円上がっています。X から Z への差は、改良前も改良後も600,600円で変わりません。Z から BLACK STYLE へは149,600円から171,600円に広がった。

いちばん安い ZR-V で見ると、ガソリンの X FF 3,284,600円から e:HEV の X FF 3,707,000円へ、入口は422,400円上がった計算です。X と Z の値上げは7万円台なのに、入口だけ40万円上がった。正直、ここは改良の中でいちばん効いている変化だと思います。

改良前後の値札:e:HEV X・Z は FF・4WD とも+72,600円、Z BLACK STYLE は+94,600円。ガソリン車と e:HEV X BLACK STYLE は改良後の価格表に無く、いちばん安い入口は3,284,600円から3,707,000円へ+422,400円
出典:ホンダ ニュースリリース(2025年5月19日・2026年3月26日)

筆者の検証(2026年10月)|改良前と改良後の価格とラインアップ(ホンダ公式のニュースリリース2本の価格表)
2025年5月19日(7月3日発売分の新価格)と2026年3月26日のリリースにある税込価格の、仕様ごとの差です。

Z系に9インチのGoogle搭載ディスプレー、CROSS TOURINGを新設

Z・BLACK STYLE・CROSS TOURING には、Google搭載の9インチ Honda CONNECTディスプレーが標準で付きます。Z には Power Delivery 対応の USB Type-C と前席のフットアンビエントライトが加わり、BLACK STYLE のグリルはハニカムの形に変わりました。

X について、リリースの「主な変更点」に挙がる項目はありません。e:HEV X BLACK STYLE も、改良後の価格表から外れています。

ZR-Vの価格は4タイプ8仕様:370万7,000円〜472万7,800円と、5年の実質(4つの額)

価格は3,707,000円〜4,727,800円。CEV補助金の対象外なので戻る額は0円です。5年・5万kmの燃料代を足した実質は X FF の4,188,674円から CROSS TOURING 4WD の5,247,068円まで(売る額0円)。

グレーのスタジオに置かれた濃いグレーのZR-Vを左斜め前から見た外観。黒いホイールと六角形を重ねたグリルが見える
画像:Honda 公式サイト

8仕様の価格表(税込・2026年10月時点)

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タイプFF4WD
e:HEV X3,707,000円3,927,000円
e:HEV Z4,307,600円4,527,600円
e:HEV Z BLACK STYLE4,479,200円4,677,200円
e:HEV Z CROSS TOURING4,529,800円4,727,800円

2026年10月時点のホンダ公式のメーカー希望小売価格(税込)で、全車5人乗りです。FF から4WD はどのタイプも220,000円高。有料色は★1が38,500円、★2が60,500円で、表の価格には入っていません。

ZR-Vの製品サイトの価格の欄には「一部タイプ・カラーがお選びいただけない場合があります。詳しくは販売会社にお問い合わせください。」とあります(2026年10月時点)。

新車の価格が予算を超えるなら、中古車を探してもらう道もあります。ズバット車販売では、希望を伝えるとネクステージ1社が、非公開の車両も含めた在庫から探してくれます(公式ページ・2026年10月時点)。連絡は基本的に電話です。依頼は無料ですが、車の代金・諸費用・陸送費は別で、契約の相手はネクステージになります。新車の扱いは公式ページに書かれていません。

4つの額:払う・戻る・走る・売る(5年5万km)

払う額は車両価格、戻る額は0円、走る額は5万kmを WLTC 燃費で割って212.9円/Lを掛けた燃料代です。X FF なら3,707,000円+481,674円で4,188,674円。店頭の170.1円/Lで計算すると4,091,842円まで下がります。

戻る額が0円の ZR-V で、自分の手で動かせる行は「売る額」だけ。MOTA車買取でいまの車の概算査定額を出しておくと、ここが埋まり、見積書の下取り額と並べて見られます。

MOTAは、申し込むと最大20社が査定に入札し、話をするのは高い額を付けた上位3社だけという仕組みです。概算の査定額は最短3時間でWebに出ます。公式ページ(2026年10月時点)では利用料は無料で、お金がかかるのは任意のサポートのみ。上位3社からは電話が来ます。

8仕様の4つの額の早見表

スクショ用:ZR-V 8仕様の4つの額(5年5万km・売る額0円)
| 仕様 | 払う額 | 戻る額 | 走る額・5年 | 実質 ||—|—|—|—|—|| X FF | 3,707,000円 | 0円 | +481,674円 | 4,188,674円 || X 4WD | 3,927,000円 | 0円 | +511,779円 | 4,438,779円 || Z FF | 4,307,600円 | 0円 | +483,864円 | 4,791,464円 || Z 4WD | 4,527,600円 | 0円 | +519,268円 | 5,046,868円 || BLACK STYLE FF | 4,479,200円 | 0円 | +483,864円 | 4,963,064円 || BLACK STYLE 4WD | 4,677,200円 | 0円 | +519,268円 | 5,196,468円 || CROSS TOURING FF | 4,529,800円 | 0円 | +483,864円 | 5,013,664円 || CROSS TOURING 4WD | 4,727,800円 | 0円 | +519,268円 | 5,247,068円 |

実質=払う額−戻る額+走る額−売る額。X FF から Z FF は602,790円、X の FF から4WD は250,105円の差になります。走る額は WLTC 燃費と補助なし212.9円/L(2026年10月26日調査)の計算値です。

筆者の検証(2026年10月)|8仕様の4つの額(公式の価格表と燃費値からの計算)
公式の税込価格・WLTC燃費と、2026年10月26日調査の補助なしのレギュラー単価から出した額です。オプションと諸費用は入れていません。

X と Z の燃料代の差は、FF どうしで5年2,190円だけ。実質の差は、ほとんどがタイプの値段の差です。そこで次の章では、その600,600円の中身を割ってみます。

値引きの数字の読み方はZR-Vの値引きの記事に分けました。

XとZの60万600円:Xに足して埋まるのは31万4,600円、残る28万6,000円はXに付かない装備の値段

X FF と Z FF の差は600,600円。X にメーカーオプション1組(292,600円)と前席シートヒーター(22,000円)を足すと、差は286,000円まで縮みます。埋まったのは314,600円で、残る286,000円は X には付けられない装備の分です。

明るいグレーの内装のZR-Vの運転席まわり。右ハンドルの前にメーター、中央にディスプレー、手前に淡い色の前席2つが並ぶ
画像:Honda 公式サイト

XではオプションでZでは標準の4つ:1組292,600円

主要装備表で、X ではメーカーオプション、Z では標準になっているのは次の4つです。

  • 後退出庫サポート
  • マルチビューカメラシステム
  • Google搭載 9インチ Honda CONNECTディスプレー(ETC2.0車載器とセット)
  • ワイヤレス充電器

ホンダ公式のセルフ見積りでは、この4つは1組でしか選べず、1つを選ぶと全部が付いて292,600円上がります(2026年10月時点)。画面だけ欲しい、という選び方はできない。後ろのカメラだけ欲しくても、292,600円の1組を付けるか、何も付けないかの二択です。

X の FF は、前席のシートヒーターも22,000円のオプション。X の4WD は標準で付いています。

Xには付けられない16行と、中身が上がる装備

主要装備表で X が「―」、Z が標準の行は16あります。運転と快適のほうでは、アダプティブドライビングビーム、LEDアクティブコーナリングライト、パワーシートとドライビングポジションシステム、ステアリングヒーター、ハンズフリーアクセスパワーテールゲート、フレームレスの自動防眩ルームミラー、リバース連動ドアミラー、プラズマクラスター技術。

残りは見た目と小物で、ドアとフットのアンビエントライト、リアのLEDスポットランプ、テールゲートランプ、運転席のシートバックポケット、ステンレスペダル、パーセルカバー、エキパイフィニッシャーです。

行の数には入りませんが、中身そのものが上がる装備もあります。スピーカーは8つから BOSE の12に、シートはコンビから本革(一部合成皮革)に、ハンドルは本革巻きに。ヘッドライトのレベリングは手動からオートになり、USB は Power Delivery 対応に変わります。

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装備の分け方XZ埋められるか
オプション1組の4つオプション・292,600円標準埋まる
前席シートヒーター(FF)オプション・22,000円標準埋まる
主要装備表の16行設定なし標準埋まらない
BOSE・本革・オートレベリングなど下の装備上の装備埋まらない
X と Z の差600,600円の割り算:X にメーカーオプション1組292,600円と前席シートヒーター22,000円を足すと314,600円が埋まり、残る286,000円は X に付けられない16行と、BOSE・本革など中身が上がる装備の分。FF どうしの車両価格での計算
出典:ホンダ 主要装備表・公式セルフ見積り(2026年10月時点)

筆者の検証(2026年10月)|X と Z の装備差と、X にオプションを全部付けたときの差(ホンダ公式の主要装備表とセルフ見積りのオプション価格)
主要装備表の印(標準・メーカーオプション・設定なし)で見た X と Z の違いと、セルフ見積り(11月登録)で X にメーカーオプションを全部付けたときの額です。X FF は1組292,600円と前席シートヒーター22,000円で差が314,600円縮み、残りは286,000円。4WD どうしの残りは308,000円です。

全部付けたX FFとZ FF:車両で286,000円、4WDどうしは308,000円

X FF に1組とシートヒーターを足すと、車両の額は4,021,600円。Z FF の4,307,600円まで286,000円です。

4WD どうしだと、X 4WD はシートヒーターが標準なので足すのは1組だけ。4,219,600円になり、Z 4WD との差は308,000円残ります。FF より22,000円広いのは、このためだ。

決め方:残る28万6,000円に払うか

画面とカメラ、ワイヤレス充電が欲しいだけなら、X にオプションを付ければ届きます。パワーシートやステアリングヒーター、BOSE、本革まで欲しいなら Z。残る286,000円で手に入るのは、その16行と中身の格上げです。

私なら、ハンズフリーのパワーテールゲートとステアリングヒーターを毎日使うかで決めます。冬の朝と、荷物を両手で持つ場面が多い人ほど、Z の286,000円は元を取りやすい差だと思う。

税金と諸費用は、X FF のほうが Z FF より7,500円多くかかります。新車の重量税の区分が Z 系の FF と違うためで、総額の並びは乗り出し価格の記事にまとめました。

X に全部付けても、Z とは30万円近く違うんですね

そこが ZR-V のタイプ選びの芯です。いまの車の売値しだいで、この差を埋められる人もいます。

4WDは要るか:差額は22万円、5年の実質では25万円、地上高は同じ190mm

FF から4WD は、どのタイプも220,000円高。5年・5万kmの燃料代を足すと、X で250,105円、Z で255,404円の差になります。最低地上高はどちらも190mmです。

ベージュのZR-Vの左前輪まわり。黒いホイールと、車体の下側を縁取る黒い樹脂とシルバーの部品が見える
画像:Honda 公式サイト

FF→4WDで増えるもの:220,000円・50kg・燃費22.1→20.8km/L

X の車両重量は FF 1,560kg、4WD 1,610kg で50kg重くなります。WLTC 燃費は X で22.1km/Lから20.8km/L、Z 系では22.0km/Lから20.5km/L。

X に限れば、4WD を選ぶと前席シートヒーターが標準で付き、FF なら22,000円のオプションです。

地上高はFFも4WDも190mm

主要諸元表の最低地上高は、全タイプ・FF と4WD で同じ190mmです。4WD で増えるのは、雪道や濡れた坂での駆動の余裕で、車の高さではありません。

段差や轍の深い道で底を擦るかどうかは、FF でも4WD でも同じ190mmで考えることになります。

4つの額ではXで250,105円・Zで255,404円

価格差220,000円に、5年分の燃料代の差(X で30,105円、Z で35,404円)が乗った額です。年に数回しか雪道を走らないなら、この25万円をスタッドレスタイヤに回す考え方もありだと思う。

冬に凍った坂を毎日のように上る、雪の多い地域に住んでいる。そんな条件がひとつでもあれば、22万円は4WD に払っていい額だと私は考えます。

BLACK STYLEとCROSS TOURING:Zから17万1,600円・22万2,200円で、変わるのは主に見た目と内装

2つの特別仕様車は、どちらも e:HEV Z が土台です。差額は FF どうしで BLACK STYLE が171,600円、CROSS TOURING が222,200円。違いは外装の色づかいと内装の素材で、後席のシートヒーターが標準になる点だけは装備の差です。

ベージュのZR-Vの前バンパーの下側。六角形を重ねたグリルの下に、黒い樹脂とシルバーの横長の部品が付く
画像:Honda 公式サイト

BLACK STYLE:ベルリナブラックのハニカムグリル、ブラックの天井

改良で、BLACK STYLE のグリルは縦の格子からハニカムの形(ベルリナブラック)に変わりました。主要装備表では、シートがウルトラスエードのコンビ、ルーフライニングがブラックです。

選べる色は5つ。価格は FF 4,479,200円、4WD 4,677,200円です。

CROSS TOURING:マットグレーのグリルとグレージュの内装

改良で新しく加わった仕様です。グリルはマットグレー・メタリックのハニカム、バンパーは専用、18インチホイールはマットブラック。内装はグレージュにオレンジのステッチが入ります。

色は5つで、デザートベージュ・パールは CROSS TOURING だけの色。FF 4,529,800円、4WD 4,727,800円で、ZR-V の中でいちばん高い仕様になる。

選べる色の数:X 3・Z 6・BLACK STYLE 5・CROSS TOURING 5(2026年10月時点)

「人気色は?」という問いに、ホンダは色ごとの人気を公表していません。答えられるのは、選べる色の数と追加料金です。

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タイプ選べる色追加料金
e:HEV X3色★1 38,500円
e:HEV Z6色★1 38,500円・★2 60,500円
BLACK STYLE5色★1 38,500円・★2 60,500円
CROSS TOURING5色★1 38,500円

X は色の選択肢がいちばん少ない。色に強いこだわりがあるなら、そこが Z へ上げる理由になる可能性が高い。

特別仕様車って、Z と装備は同じなの?

機能はほぼ Z と同じです。違いは主に見た目と内装で、後席シートヒーターは Z FF だとオプション、2つの特別仕様車では標準になります。

ZR-Vの本音:ダメなところは★3の3軸、推しは★5の2軸

「欠点は?」「売れない理由は?」「ひどい?」と検索されることの多い車です。ここでは物差しの★3の軸を惜しいところ、★5の軸を推しとして答えます。乗り心地や静かさは物差しの外なので扱いません。

テールゲートを開けたZR-Vの荷室に、青いスーツケースが3つ並んで立てて積まれている
画像:Honda 公式サイト

惜しい:価格・燃料代・取り回しは★3

正直なところ:ZR-Vの★3と、それで困る人
・価格:入口の X FF でも3,707,000円で、★4の350万円を超える。改良前のガソリン車のような300万円台前半の入口は、いまの価格表に無い
・燃料代:100kmあたり963.3円(補助なし212.9円/L)で★3。ハイブリッドでも、補助が外れたガソリン価格では800円を切らない。店頭170.1円/Lなら769.7円で★4
・取り回し:最小回転半径5.5mで★3。FF でも4WD でも同じで、狭い駐車場で切り返しが多い人には効いてくる

「ダメなところ」を数字で言えば、この3つ。どれも致命的ではないものの、安さと小回りを最優先にする人の車ではない、と感じる。

推し:満タンで1,259.7km、安全評価★5、4WDでも地上高190mm

推しの1つ目は、満タンで1,259.7km走れる計算になること。タンク57Lと WLTC 22.1km/Lの掛け算で、物差しの★5の基準(600km)の倍を超えます。

2つ目は、自動車安全性能2023の★5。予防安全は88.70/89点で、ほぼ満点に近い数字で、ここは誇っていい点だと思う。

おまけで言えば、FF でも4WD でも地上高190mmそろっている点も好き。私はこの車の、タイプを変えても★がぶれない素直さを推します。

ヴェゼル・CR-Vとどっち:物差しは3.8・3.8・3.6、全長は4,340・4,570・4,700mm

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車CARVELの物差し価格(税込・2026年10月時点)全長
ヴェゼル3.8(6/7)2,777,500円〜3,885,200円4,340mm
ZR-V3.8(6/7)3,707,000円〜4,727,800円4,570mm
CR-V3.6(5/7)5,122,700円〜5,779,400円4,700mm

大きさも価格も、ヴェゼル、ZR-V、CR-V の順に上がります。CR-V は採点した軸が5/7なので、平均を単純に比べないでください。燃料代の単価も記事ごとに違います。

ひと回り小さく安いほうでよければヴェゼルの評価、もっと大きな荷室と車格が要るならCR-Vの評価の物差しの表と並べてみてください。

やめておけ:300万円台前半に収めたい人、高さ1,620mmが入らない駐車場の人

1つ目は、本体を300万円台前半に収めたい人。改良後の ZR-V にその価格の仕様はありません。

2つ目は、駐車場の高さの制限が1,620mmに届かない人。全高は全タイプ1,620mmで、ここは装備で変えられない数字だ。

3つ目は、燃料代の安さを一番に置く人。ハイブリッドでも100kmあたり963.3円(補助なし)の★3で、燃料代だけで選ぶなら最初の候補にはなりにくい車です。

ZR-Vの買い方:納期の確かめ方と、いまの車の売り方(2026年10月時点)

届く時期は販売店で聞くしかなく、価格は販売会社が決めます。そのぶん、いまの車の売値だけは自分で先に持っておく。納期・価格・下取りの順に見ていきます。

納期はホンダが公表していない:確かめる順番

ホンダは ZR-V の納期の月数を公表していません。ZR-Vのよくあるご質問では、選んだタイプ・メーカーオプション・色によって納期が違うことがあるとして、販売店への問い合わせを案内しています(2026年10月時点)。

月刊自家用車WEB(2026年10月10日)は納期を1〜2か月としています。1つの媒体の数字で、タイプや色、店でも変わるので、タイプと色を決めてから、注文する販売店で聞くのが確実です。

タイプと色を決めてから聞くと、答えが具体的になります

値引きは販売会社が決める

ホンダは「販売価格は販売会社が独自に定めております」と書いています。同じ ZR-V でも、見積もりの額は販売会社ごとに違うということです。

値引きの数字の出どころと、交渉の順番はZR-Vの値引きの記事でまとめています。

いまの車は下取りと買取を分けて見積もる

見積書の下取り額は、値引きと混ざると高いのか安いのか分からなくなります。分ける理由は下取りと買取の違いの記事に、一括査定の選び方は一括査定サービスの比べ方にまとめました。

ZR-Vのよくある質問

ZR-Vの欠点は何ですか?

CARVELの物差しで★3になる価格・燃料代・取り回しの3つです。入口の X FF が3,707,000円、100kmの燃料代が963.3円(補助なし212.9円/L)、最小回転半径が5.5mで、どれも全車種共通の基準で真ん中の帯に入ります。

ZR-Vにガソリン車はありますか?

2026年10月時点の新車の価格表にはありません。2026年3月27日発売の一部改良で、パワートレーンは e:HEV に統一されました。

ZR-Vとヴェゼルはどちらがいいですか?

物差しの平均はどちらも3.8で、違いは大きさと価格です。全長はヴェゼル4,340mm・ZR-V 4,570mmで、最安の価格差は929,500円あります。

ZR-Vは何年待ちですか?

ホンダは納期の月数を公表していません。月刊自家用車WEB(2026年10月10日)は1〜2か月としています。年単位の待ちを示す公式の案内はありません(2026年10月時点)。

ZR-Vの特別仕様車は何がありますか?

e:HEV Z を土台にした BLACK STYLE と CROSS TOURING の2つです。Z FF からの差額は171,600円と222,200円で、違いは主に外装・内装の見た目にあります。

ZR-Vのリコールは?

2026年7月30日に、運転席・助手席のシートバックフレームのリコールが届け出られています。対象は2025年1月14日〜7月28日製作(ガソリン車は7月23日まで)の ZR-V 10,923台で、2026年3月27日発売の改良後の新車は入りません。

まとめ:ZR-VはXに足すかZにするか、残る28万6,000円で決める

改良後の ZR-V は、物差しの★がタイプでぶれない車です。だから決め手は値段の中身。X に足せる装備で足りるなら X、足しても残る286,000円の装備が欲しいなら Z、と分けて考えれば迷いません。

  • 2026年3月27日発売の一部改良で全車 e:HEV。4タイプ8仕様、3,707,000円〜4,727,800円
  • CARVELの物差しは平均3.8(6/7)。★3は価格・燃料代・取り回し、★5は走れる距離と安全評価
  • X と Z の差600,600円のうち、X に足して埋まるのは314,600円。残る286,000円は X に付かない16行と中身の格上げ

画面とカメラで足りるか、パワーシートまで欲しいか。それだけです

次の一歩:見積もりを2行で頼む
販売店に見積もりを頼むとき、「X FF にメーカーオプション1組と前席シートヒーターを付けた額」と「Z FF」の2つを、同じ色・同じ登録月で並べてもらってください。車両で286,000円、総額で278,500円の差が見積書の上で見えれば、X か Z かはその場で決められます。

見積もりの2行が並んだら、残る空欄はいまの車の売値です。下取りと比べる数字を、商談の前に手元に置いておきましょう。

CARVELの物差し v1.1 の★の境目

スクロールできます
軸★5★4★3★2★1
1 補助金後の価格250万円以下350万円以下450万円以下600万円以下600万円超
2 走る費用・100km500円以下800円以下1,100円以下1,400円以下1,400円超
3 1回で走れる距離600km以上500km以上400km以上300km以上300km未満
4 最小回転半径5.0m以下5.3m以下5.6m以下5.9m以下5.9m超
5 最低地上高4WD・210mm以上4WD・180mm以上4WD・180mm未満/2WDのみ・200mm以上2WDのみ・170mm以上2WDのみ・170mm未満
6 国の安全評価 JNCAP の星★5★4★3★2★1
7 工場出荷の目処1ヵ月以内3ヵ月以内6ヵ月以内12ヵ月以内12ヵ月超・受注停止

確かめメモ
出典:本田技研工業(ニュースリリース・製品サイト・主要諸元表・主要装備表・よくあるご質問・リコール)、NASVA、国土交通省、資源エネルギー庁、月刊自家用車WEB(2026年10月10日)
時点:2026年10月。走りの感想・実際の燃費・改良後の納期の月数・色ごとの人気は分かりません。

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