ヴェゼルの評価|277万円台から物差し3.8、FFならX・4WDならG

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ヴェゼルの評価の記事のアイキャッチ。物差しの平均3.8(6/7)を大きな数字で示し、FFならX、4WDならGと添えた文字だけの画像(2026年10月時点)
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ホンダ ヴェゼルは、2021年4月発売の2代目に、2026年10月22日発表・23日発売のマイナーモデルチェンジが入ったコンパクトSUVです。ガソリンのGとハイブリッドのe:HEVの2種類。

10月23日発売の改良後は、G・X・Z の値札が改良前より18,700円〜40,700円高くなっています。安くなるのは最上位の PLaYパッケージだけ。それも34,100円安くなるのは追加料金のない黒を選んだときで、2トーンにすると改良前より20,900円高くなります。

改良後は4タイプ7仕様で、277万7500円〜388万5200円(税込・2026年10月時点)。CARVELの物差しは平均3.8で採点した軸は6/7、★1はガソリン車Gの燃料代の1軸だけです。JNCAPは2021年度の試験で★5。

私の結論を先に置きます。ヴェゼルは、FFで足りるならe:HEVのX、4WDが要るならガソリンのGから考える車。本体の安さだけでGを選ぶのは、4WDが要る人に限っておきましょう。

この記事のポイント

  • 4タイプ7仕様277万円台から
  • 物差しは平均3.8(6/7)
  • 4WDならGが5年で少ない

30秒でわかるホンダ ヴェゼル(2026年10月時点)

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項目数字
価格(税込)G 4WD 2,777,500円〜e:HEV Z・PLaYパッケージ 4WD 3,885,200円の4タイプ7仕様。G は4WDだけ
改良2026年10月22日発表・23日発売のマイナーモデルチェンジ。e:HEV RS と e:HEV X HuNTパッケージは今回の価格表に無い
乗り出し・公式の試算2,921,420円〜4,009,650円。ホンダ公式のセルフ見積り・11月登録・追加料金のない色・オプションなし
実質いくら・5年5万kme:HEV X FF 3,447,954円/G 4WD 3,485,833円。売る額0円の計算
燃費(WLTC)と燃料e:HEV 21.3〜26.0km/L・G 15.0km/L・無鉛レギュラー・タンク40L
サイズ全長4,340×全幅1,790×全高1,580mm(Z・PLaY は1,590mm)・最小回転半径5.3m(Z・PLaY は5.5m)
安全評価JNCAP 自動車安全性能2021 ★5。試験車は e:HEV Z の FF
納期ホンダは工場出荷の目処を公表していない。タイプ・色・販売店で違う
国の補助金CEV補助金の対象外。次世代自動車振興センターの銘柄の一覧(2026年10月13日現在)に行が無い
CARVELの物差し平均3.8・採点した軸6/7・G 4WD で採点。e:HEV X FF なら4.2
いまの車の売値先に知るならMOTA車買取で概算査定額

価格・諸元・装備は、2026年10月時点のホンダ公式のニュースリリースと製品サイト、主要諸元表・主要装備表の値です。

公開日:2026年10月22日 / 最終更新日:2026年10月22日

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目次

ヴェゼルの評価:物差しは平均3.8(6/7)、ダメなところの★1はガソリン車Gの燃料代(2026年10月時点)

いちばん安い G 4WD を公式の数字だけで7つの軸に当てると、平均は3.8(採点した軸6/7)。★1は100kmの燃料代だけで、満タンの距離と安全評価は★5、価格・取り回し・雪道は★4。納期は目処が公表されておらず採点の外です。

7軸の採点:G 4WDで★4・★1・★5・★4・★4・★5・—

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#軸使った公式の数字・G 4WD★ひとこと
1補助金後の価格2,777,500円・CEV補助金の対象外★4入口は軽い
2走る費用100kmあたり1,416.7円。15.0km/L×補助なしレギュラー212.5円/L★1唯一の弱点
31回で走れる距離40L×15.0km/L=600km(計算値)★5下限ちょうど
4取り回し最小回転半径5.3m★4街なかで素直
5悪路・雪道4WD あり・4WD の最低地上高の最高値180mm(Z・PLaY)★4G 4WD は170mm
6公的な安全評価JNCAP 自動車安全性能2021 ★5・2021年度・e:HEV Z(FF)で試験★5改良後の再試験は無し
7手に入る早さホンダは工場出荷の目処を公表していない—採点しない
平均3.8・6/7

★の境目はCARVELの全記事で共通です(物差し v1.1)。燃料代の軸の単価は記事ごとに違い、ここは補助なしの212.5円/L。採点した軸の数が違う車とは、平均を単純に比べないでください。諸元はホンダの主要諸元表の値。

筆者の検証(2026年10月)|物差し v1.1 で G 4WD を採点(公式の価格表と諸元表からの計算)
G 4WD の公式値を物差し v1.1 の基準で★に置き換えた結果で、燃料単価は2026年10月13日調査の値。参考の e:HEV X FF も同じ式です。

★1の燃料代は100km 1,416.7円:e:HEV X(FF)なら817.3円、平均は4.2

★1の正体は、G だけがガソリン車であること。e:HEV の最安 X の FF を同じ式に通すと、100kmの燃料代は817.3円で★3、満タンで1,040km、平均は4.2(6/7)まで上がります。

ヴェゼルの運転席まわり。黒いインパネの中央にナビの画面があり、右にステアリングとシフトレバー、手前に格子柄の黒い布張りの前席が見える
画像:Honda 公式サイト

資源エネルギー庁の石油製品価格調査のレギュラー全国平均170.1円/L(2026年10月13日調査)は、国の補助42.4円/Lが入った店頭価格で、補助なしより約42円安い値です。店頭の単価なら G は1,134.0円で★2。

じゃあ、ダメなのはGの燃料代だけってこと?

物差しの上では、そうなります。ヴェゼルのダメなところを1つ挙げるなら、ガソリン車 G の燃料代。e:HEV を選べば、この★1は消えます。ただし4WDが要る人には、★1を承知で G を選ぶ理由がある。

★1の燃料代:G 4WD は補助なし212.5円/Lで100kmあたり1,416.7円(★1)、店頭170.1円/Lなら1,134.0円(★2)。e:HEV X FF は212.5円/Lで817.3円(★3)。★の境目は800円・1,100円・1,400円
出典:資源エネルギー庁 石油製品価格調査(2026年10月13日調査)・ホンダ 主要諸元表(2026年10月時点)

軸6と軸7:JNCAP★5は2021年度のe:HEV Z(FF)、納期はホンダが公表していない

国の自動車アセスメント(JNCAP)では、自動車安全性能2021で★5、177.04/190点です。試験車は e:HEV Z の FF。2024年4月と2026年10月の改良の後に、試験し直した結果は出ていません。

納期は、ホンダが車種ごとの工場出荷の目処を出していません。よくある質問でも、タイプやメーカーオプション、色、販売店の発注や在庫の状況で違うので販売店へ、という案内です(2026年10月時点)。

新型ヴェゼルの変更点:10月23日発売、値札は3つ上がりPLaYだけ黒なら34,100円下がる

2026年10月22日発表、23日発売のマイナーモデルチェンジで、G と X に後席の送風口と USB、X の FF に前席シートヒーターが付き、Z と PLaY は下まわりがボディー同色に。2代目の改良版で、寸法・燃費・回転半径は改良前と同じです。

変わった装備と見た目:G・Xに後席の送風口とUSB、X FFに前席シートヒーター、Z・PLaYはボディー同色

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タイプ改良で変わったところ
全タイプヘッドライトのインナーレンズを黒に
Gリアベンチレーション・後席用USBチャージャー(Type-C・2個)
e:HEV X上の2つに加えて運転席・助手席シートヒーター(改良前は4WDだけ)
e:HEV Zホイールアーチと前・横・後のバンパーガーニッシュをボディー同色に。内装の加飾はシルバーからピアノブラックに、グリルの飾りはシルバーから黒に
e:HEV Z・PLaYパッケージ同じボディー同色化と、18インチアルミホイールをダーククリアに

PLaY は、インパネとドアの飾りがライトブルーからシルバーになり、カラーバー付きのグリルとドア下のライトブルーの飾りは無くなりました。色は、G と X から赤のプレミアムクリスタルレッド・メタリックと緑のボタニカルグリーン・パールが外れ、シーベッドブルー・パールが入ります。

2021年の発売から今回までの改良の流れと、次の全面改良の見通しはヴェゼルのモデルチェンジの記事にまとめています。

値札の動き:G +18,700円・X +40,700円・Z +19,800円、PLaYは黒なら−34,100円で2トーンなら+20,900円

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タイプ(FF。G は4WD)改良前・2025年10月〜改良後・2026年10月23日〜差
G 4WD2,758,800円2,777,500円+18,700円
e:HEV X2,998,600円3,039,300円+40,700円
e:HEV Z3,268,100円3,287,900円+19,800円
e:HEV Z・PLaYパッケージ3,699,300円3,665,200円−34,100円

4WD も同じ額だけ動いています。実は、PLaY の値下げは追加料金のないクリスタルブラック・パールを選んだときだけの話。2トーンの追加料金は改良後、82,500円と104,500円に上がる(改良前は27,500円と49,500円)、2トーンを選ぶと改良前より20,900円高くなります。

PLaYは安くなったって聞いたけど?

黒のモノトーンなら、その通り。2トーンなら値札は実質上がっています。値上げの中身がいちばん見えやすいのは、装備が3つ増えた X でしょう。

改良の値札の動き:G +18,700円・e:HEV X +40,700円・e:HEV Z +19,800円・PLaY(黒)−34,100円・PLaY(2トーン)+20,900円。2トーンの追加料金は82,500円・104,500円に上がった
出典:ホンダ ニュースリリース(2025年10月2日・2026年10月22日)

筆者の検証(2026年10月)|価格と有料色の推移(ホンダ公式のニュースリリース3本と製品サイトの価格・色の一覧)
2025年10月と2026年10月のリリースの価格表と、製品サイトの色ごとの追加料金の差です。

RSとHuNTパッケージは今回の価格表に無い(2026年10月時点)

改良後のリリースの価格表とヴェゼルの製品サイトに並ぶのは、G・e:HEV X・e:HEV Z・e:HEV Z・PLaYパッケージの4タイプです。2025年10月に加わった e:HEV RS と、e:HEV X HuNTパッケージは載っていません(2026年10月時点)。新しいグレードの報道はありますが、ホンダの発表はありません。

RS が目当てなら、販売店で注文できるタイプを聞くのが早道だろう。専用装備の写真はヴェゼルRSの記事で並べています。

ヴェゼルの価格と4つの額:4タイプ7仕様、5年の実質はe:HEV X(FF)の3,447,954円がいちばん少ない

価格は277万7500円〜388万5200円。CEV補助金の対象外なので戻る額は0円です。5年・5万kmの燃料代を足した実質は、e:HEV X の FF が3,447,954円で7仕様の中でいちばん少なく、いちばん安い G 4WD の3,485,833円を下回ります(売る額0円)。

4タイプ7仕様の価格(2026年10月時点):Gは4WDだけ、e:HEVの4WDはFFより220,000円高

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タイプFF4WD
G—2,777,500円
e:HEV X3,039,300円3,259,300円
e:HEV Z3,287,900円3,507,900円
e:HEV Z・PLaYパッケージ3,665,200円3,885,200円

2026年10月時点のホンダ公式のメーカー希望小売価格(税込)です。X から Z は248,600円、Z から PLaY は377,300円。色の追加料金は38,500円と60,500円。

4つの額:戻る額は0円、走る額はGが708,333円・X FFが408,654円(5年・5万km)

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仕様払う額戻る額走る額・5年実質・売る額0円
G 4WD2,777,500円0円+708,333円3,485,833円
e:HEV X FF3,039,300円0円+408,654円3,447,954円
e:HEV X 4WD3,259,300円0円+494,186円3,753,486円
e:HEV Z FF3,287,900円0円+419,960円3,707,860円
e:HEV Z 4WD3,507,900円0円+498,826円4,006,726円
PLaY FF3,665,200円0円+419,960円4,085,160円
PLaY 4WD3,885,200円0円+498,826円4,384,026円

実質いくら=払う額−戻る額+走る額−売る額。走る額は、補助なし212.5円/LとWLTC燃費で出した5年5万km分です。いちばん安い G より、e:HEV の X(FF)のほうが5年で37,879円少ない。この順位がどこで入れ替わるかは、次の章で見ていきます。

筆者の検証(2026年10月)|7仕様の4つの額(公式の価格表と諸元表からの計算)
公式の税込価格・WLTC燃費と2026年10月13日調査の補助なし単価から出した額。オプションと諸費用は入れていません。

売る額の欄は、いまの車の値段が分かれば埋まる仕組み。MOTA車買取で概算査定額を出しておくと、見積書の下取り額と並べて見られます。

戻る額が0円のヴェゼルで、手元で動かせるのは売る額の行だけ。下取り額が書かれる前に自分の側の数字を持っておくと、その額が妥当かを判断できます。2026年10月時点のMOTAの公式ページによると、最大20社が入札し、やりとりするのは高額査定の上位3社まで。最短3時間後にWebで概算査定額が出ます。利用料は無料で、有料なのは任意のサポートだけ。上位3社からは電話で連絡が来ます。

乗り出し総額と値引きは別の記事で:公式見積りの総額は2,921,420円から(11月登録)

税金と諸費用を足した総額は、ホンダ公式のセルフ見積り(11月登録・追加料金のない色・オプションなし・2026年10月時点)で G 4WD 2,921,420円から。登録の月や残クレの月々はヴェゼルの乗り出し価格の記事にまとめました。

値引きは、ホンダが「販売価格は販売会社が独自に定めています」と書くとおり、販売会社しだい。改良直後の値引きの数字の読み方はヴェゼルの値引きの記事で分けて書いています。

ガソリンのGかe:HEVか:FFならX、4WDならGが5年の実質で少ない(補助なし単価)

答えは、4WD が要るかどうかで入れ替わります。G は4WD しか無いので、比べる相手は FF なら X の FF、4WD なら X の4WD。5年・5万kmの4つの額では、FF なら X が37,879円、4WD なら G が267,653円少なくなります(補助なし212.5円/L)。

分かれ道①FFで足りるか:GにFFは無く、最低地上高はX FF 185mm・G 4WD 170mm

G は4WD だけの設定です。FF を選べるのは e:HEV だけ。主要諸元表の最低地上高は、X の FF が185mm、G と X の4WD が170mm。

冬に雪道や凍った坂を走る日があるか。4WD が要ると決まれば、比べる相手は G 4WD と X 4WD の2つに絞れます。要らないなら、G はそもそも候補の外。

分かれ道②FFならG 4WDかX FFか:X FFが5年で37,879円少なく、境目のレギュラー単価は185.6円/L

G 4WD と X FF の価格差は261,800円。5年・5万kmの燃料代は G が708,333円、X FF が408,654円で、差の299,679円が価格差を上回る計算です。単価は補助なし212.5円/L。

本体が261,800円安い G でも、年1万km走れば4年あまりで燃料代の差に追いつかれます。

価格差と燃料代の差がちょうど同じになるレギュラーの単価は、185.6円/L。これより高ければ X FF、低ければ G 4WD のほうが5年で少ない計算です。店頭の170.1円/Lのままなら、G 4WD が21,915円少なくなります。

新車の重量税は、G が36,900円、X FF が5,600円(エコカー減税で75%軽減)。この差31,300円まで入れると、境目の単価は163.5円/Lまで下がり、店頭単価でも X FF が9,385円少なくなります。重量税の区分は乗り出し価格の記事で。

FFでいいなら、Gより先にX FFの見積もりを

価格差を燃料代で取り戻す距離は、補助なし212.5円/Lで約43,680km。年1万kmなら4年あまりです。

分かれ道③4WDならG 4WDかX 4WDか:Gが5年で267,653円少なく、X 4WDが取り戻すには約11万km

4WD どうしの価格差は481,800円。X 4WD の WLTC は21.5km/Lで、5年・5万kmの燃料代の差は214,147円にとどまり、G 4WD が267,653円少なくなります。価格差を燃料代で取り戻すには、補助なし単価でも約112,500km走る計算です。

この組み合わせの境目の単価は478円/Lほどで、いまの単価では G 4WD のほうが少ないまま。4WD が要るなら、安さの理由がはっきりしているのは G。e:HEV の4WDを選ぶ理由は、燃料代ではなく装備やパワートレインの好みになると思います。

7仕様の分かれ道の早見表:FFか4WDか、GかXか、実質と境目を1枚に

スクショ用:ヴェゼル7仕様の分かれ道と5年の実質
・分かれ道①FFで足りる → G は選べない。FF は e:HEV だけ
・分かれ道②FF:G 4WD と X FF。価格差261,800円・5年の燃料代の差299,679円 → X FF が37,879円少ない。境目の単価185.6円/L(重量税を足すと163.5円/L)
・分かれ道③4WD:G 4WD と X 4WD。価格差481,800円・5年の燃料代の差214,147円 → G 4WD が267,653円少ない。境目478円/L(重量税を足すと458円/L)
・取り戻す距離:X FF 約43,680km/X 4WD 約112,500km
・5年の実質:X FF 3,447,954円/G 4WD 3,485,833円/X 4WD 3,753,486円(売る額0円の4つの額)

燃料代は WLTC 燃費・5年5万km・補助なし212.5円/L の計算値です。店頭170.1円/Lでは、②の答えが G 4WD に寄ります。

2つの分かれ道:FFで足りるなら G 4WD と X FF(5年で X FF が37,879円少ない・境目185.6円/L、重量税まで入れると163.5円/L)、4WDが要るなら G 4WD と X 4WD(5年で G 4WD が267,653円少ない)。補助なし212.5円/L・5年5万km・WLTC燃費の計算値
出典:ホンダ ニュースリリース・主要諸元表(2026年10月時点)・資源エネルギー庁 石油製品価格調査(2026年10月13日調査)

筆者の検証(2026年10月)|Gとe:HEVの分かれ道(公式の価格表と諸元表、重量税の税額表からの計算)
組ごとに価格差を5年5万kmの燃料量の差で割った境目の単価と、新車の重量税を足した場合を、補助なしと店頭の2つの単価(2026年10月13日調査)で出した値です。

いまの車の値段しだいで、届く仕様の上限が変わります。仕様を決める前に、手元の車の額を見ておきましょう。

e:HEVのXかZかPLaYか:X→Zは248,600円(改良前は269,500円)、Zで増えるのは運転の支援と快適装備

改良で X の装備が3つ増え、X と Z の差額は269,500円から248,600円に縮みます。Z に上げて主要装備表で増える標準装備は19行。代わりに回転半径は5.3mから5.5mになります。

X→Zの248,600円:改良でXに付いた3つの装備の分だけ、差は20,900円縮んだ

改良前の X FF は2,998,600円、Z FF は3,268,100円で、差は269,500円でした。改良後は3,039,300円と3,287,900円で248,600円。X が40,700円、Z が19,800円上がったぶん、差は20,900円縮んだといえる。

改良で X に付いたのは、リアベンチレーションと後席用USB、FF の前席シートヒーター。前の2つは、改良前は Z・PLaY・RS にだけ付く装備でした。

Zだけに付く装備:アダプティブドライビングビーム・ブラインドスポットほか19行

主要装備表で X が「―」、Z が標準なのは19行。運転の支援は、アダプティブドライビングビーム、ブラインドスポットインフォメーション、オートレベリングのヘッドライト、LEDアクティブコーナリングライトの4つ。快適装備ではステアリングヒーター、左右で温度を変えられるフルオートエアコン、ハンズフリーアクセスパワーテールゲート。ほかに18インチのアルミホイールやコンビシートが並びます。

Honda CONNECT ディスプレーは X も Z もメーカーオプションで、ここは差になりません。

惜しいのは、Z の全高が1,590mm、最小回転半径が5.5mになること。X より0.2m大きく回ります。

筆者の検証(2026年10月)|改良後の X・Z・PLaY の装備差(ホンダ公式の主要装備表(改良前と改良後))
主要装備表の標準装備とメーカーオプションを分け、タイプの間で「―」と標準が並ぶ行の数です。全タイプ標準の欄は数に入れていません。

Z→PLaYの377,300円:Zではオプションの3つが標準に、2トーンは追加料金82,500円・104,500円

主要装備表で、Z に無く PLaY にだけ付く標準装備の行はありません。増えるのは、Z ではオプションの後退出庫サポート、Honda CONNECT ディスプレー+ETC2.0車載器、ワイヤレス充電器が標準になること。パノラマルーフは PLaY だけのオプションで、見た目はドアミラーやアンテナが黒、ホイールがダーク切削クリアになります。

PLaY の色は5色で、追加料金なしはクリスタルブラック・パールだけ。2トーン3色は82,500円、プレミアムサンライトホワイト・パール&ブラックは104,500円です。

PLaY を2トーンで選ぶと、Z との差は459,800円か481,800円。X→Z の248,600円のほぼ2倍で、払う中身はオプション3つと見た目です。

ヴェゼルの本音:ダメなところ・ひどい車か・買ってはいけない人に数字で答える

ここでいう「ダメなところ」は、物差しの★が低い軸と、公式の数字で言える弱点のこと。乗り心地や静かさは物差しの外なので扱いません。検索の多い3つの問いに答えます。

ヴェゼルのダメなところは?ガソリン車Gの燃料代★1と、Z・PLaYの回転半径5.5m

惜しい1つ目は、G の100kmの燃料代が1,416.7円で★1なこと。X FF と比べると、5年で299,679円多く燃料代がかかります(補助なし単価)。

2つ目は、18インチのタイヤを履く Z と PLaY の最小回転半径が5.5mなこと。狭い駐車場で切り返しが多いなら、X・G の5.3m との差が効いてきます。

価格.com の2021年モデルのレビューは満足度4.26(179件・2026年10月時点の表示)で、改良前の購入者が中心。エンジン性能は3.93とカテゴリ平均の4.11を下回ります。

新型ヴェゼルはひどい車?公的な安全評価は★5、e:HEVなら満タンで1,040km

国の自動車アセスメントでは★5(自動車安全性能2021・試験車 e:HEV Z の FF)。2021年の試験とはいえ、「ひどい」という言葉と公的な評価は一致しないといえる。

推しはもう1つ。e:HEV X の FF はタンク40Lで1,040km走れる計算で、100kmの燃料代は817.3円。ガソリン車 G の6割を切ります。

選ぶなら e:HEV の FF です。100km 817.3円と回転半径5.3mが、街乗りの多い人の条件にそのまま合うから。

ヴェゼルの白い車体の後ろ側面。テールゲートが開いていく動きが、位置を変えて重なって写る
画像:Honda 公式サイト

ヴェゼルを買ってはいけない人は?3つの条件(2026年10月時点)

ヴェゼルを買ってはいけない人の3条件(2026年10月時点)
・①FFで足りるのに、本体価格の安さだけでGを選ぶ:G は4WDだけで、100kmの燃料代は1,416.7円の★1。5年5万kmでは X FF より37,879円多い計算(補助なし212.5円/L)。店頭単価では G が少なくなるものの、新車の重量税の差31,300円まで入れると、店頭単価でも X FF が9,385円少ない
・②駐車場の高さ制限が1,580mmに届かない:X・G の全高は1,580mm、Z・PLaY は1,590mm。制限の数字と並べて足りなければ見送り
・③RSのスポーティな仕様を前提にしている:e:HEV RS は今回の価格表に無く、いま注文できる4タイプに RS は入っていない

数字の注意も3つ。満タン600kmは WLTC の燃費で計算した値で、★5の下限ちょうど。JNCAP★5は2021年の試験(試験車 e:HEV Z の FF)で、改良後の再試験は無い。納期の「—」は低い評価ではなく、ホンダが目処を出していないという意味です。

1つでも当てはまるなら、ヴェゼルはいま選ぶ車ではありません。

ヴェゼルのパノラマルーフと前席。天井に2枚のガラスルーフが並び、その下にベージュの前席が2つ見える
画像:Honda 公式サイト

ヴェゼルの買い方:納期はホンダが公表していない、価格は販売会社が決める

届く時期は販売店で聞くしかなく、価格は販売会社ごとに違います。だから、いまの車の値段だけは自分で先に持っておく。納期・価格・下取りの順に見ていきます。

いま注文するといつ届く?ホンダは目処を公表していない、販売店の掲示は改良前

ホンダは車種ごとの工場出荷の目処を公表していません(2026年10月時点)。

ある販売会社の公式サイトの掲示(2026年10月16日時点・改良前の掲示)では、ヴェゼルは「26年11〜12月」とされていました。改良後の時期は、タイプと色を決めてから、注文する販売店で聞くのが確実だろう。

結局、いつ届くかは店で聞くしかないの?

そうなります。公式の目処が無い以上、販売店の答えがいちばん新しい数字です。

待てない事情があるなら、改良前の登録済み未使用車や中古車も選択肢です。ただし改良前の車には、X の FF の前席シートヒーターや G・X の後席の送風口が付いていません。2026年10月時点のズバット車販売の公式ページによると、条件を伝えると中古車販売のネクステージ1社が非公開車両を含む在庫から探し、連絡は基本的に電話で来ます。依頼は無料で、車の代金・諸費用・陸送費は別にかかり、契約はネクステージと結ぶ形。新車の扱いは公式ページに書かれていません。

価格と値引きは販売会社が決める:改良前の在庫車との比べ方は値引きの記事で

同じヴェゼルでも、見積もりの額は販売会社ごとに違うだろう。改良前の在庫車を勧められたら、装備(X の FF の前席シートヒーターなど)と価格の違いを、改良後の見積もりと並べてから決めてください。

値引きの数字の読み方と、在庫車との比べ方はヴェゼルの値引きの記事で。

どの仕様でも、いまの車は下取りと買取を分けて見る

見積書の下取り額は、値引きと混ざると高いのか安いのか分からなくなります。分ける理由は下取りと買取の違いの記事、一括査定の選び方は一括査定サービスの比べ方にまとめました。

ヴェゼルのよくある質問

ヴェゼルは高級車ですか?

価格は277万7500円〜388万5200円で、物差しの価格の軸は最安の G 4WD で★4です。350万円以下の帯で、e:HEV Z の4WD(3,507,900円)から上の3仕様は1つ下の★3の帯に入ります。

ヴェゼルは5人だと狭いですか?

全車5人乗りで、室内は長さ2,020mm・幅1,445mm・高さ1,225mm(パノラマルーフ車は1,240mm)です。狭いかは座る人の体格で変わるので、後席に大人3人で座れるかを展示車で試してみてください。

ヴェゼルのリコールは?

2026年10月22日に、2025年1〜2月製作の4,116台のリコールが届け出られました。部品はボディコントロールモジュールで、製作期間は2025年1月10日〜2月21日。改良後の新車は入りません。登録済み未使用車や在庫車を選ぶなら、対象かどうかを販売店に聞いておくと安心です。

ヴェゼルとヤリスクロスやZR-Vはどっちがいい?

CARVELの物差しはどの車も同じ7つの軸と基準で採点しているので、同じ表どうしで比べるのが早道でしょう。ヤリスクロスの評価とカローラ クロスの評価の物差しの表と並べてください。単価の前提が違う記事もあるので、平均だけで比べないのが安全です。

まとめ:ヴェゼルはFFならe:HEVのX、4WDならGから。ダメなところの★1はGの燃料代

改良で X の装備が増え、Z との差が縮む改良後は、FF でいいなら e:HEV の X がいちばん素直な選び方だと思います。4WD が要るなら、5年の実質で少ないのは G。どちらも補助なし212.5円/Lでの計算です。

  • 2026年10月23日発売の改良後は4タイプ7仕様、2,777,500〜3,885,200円。RS・HuNT は今回の価格表に無い
  • CARVELの物差しは平均3.8、採点した軸6/7。5年の実質は X FF 3,447,954円・G 4WD 3,485,833円で、売る額0円の計算
  • PLaY が安くなるのは黒のときだけ。2トーンは改良前より20,900円高い

次の一歩
今日やることは1つ。ホンダの販売店に試乗を予約するとき、e:HEV の X(FF)と G(4WD)の2台を同じ日に指定してください。同じ道を続けて走れば、補助なし単価で5年37,879円の差を、走りの違いと並べて決められる。4WD が要らないと分かれば、候補は X FF の1台に絞れます。

試乗の2台が決まったら、残る空欄はいまの車の売値。下取りと比べる数字を、商談の前に用意しておきましょう。

CARVELの物差し v1.1 の★の境目

スクロールできます
軸★5★4★3★2★1
1 補助金後の価格250万円以下350万円以下450万円以下600万円以下600万円超
2 走る費用・100km500円以下800円以下1,100円以下1,400円以下1,400円超
3 1回で走れる距離600km以上500km以上400km以上300km以上300km未満
4 最小回転半径5.0m以下5.3m以下5.6m以下5.9m以下5.9m超
5 最低地上高4WD・210mm以上4WD・180mm以上4WD・180mm未満/2WDのみ・200mm以上2WDのみ・170mm以上2WDのみ・170mm未満
6 国の安全評価 JNCAP の星★5★4★3★2★1
7 工場出荷の目処1ヵ月以内3ヵ月以内6ヵ月以内12ヵ月以内12ヵ月超・受注停止

確かめメモ
出典:本田技研工業(ニュースリリース・製品サイト・主要諸元表・主要装備表・よくある質問・リコール)、NASVA、次世代自動車振興センター、資源エネルギー庁、価格.com
時点:2026年10月。走りの感想・実際の燃費・荷室の容量・改良後の納期の月数・RS の今後は分かりません。

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