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ランドクルーザーSeとは、トヨタが2023年10月のジャパンモビリティショーで公開した、3列7人乗りのBEVコンセプトです。
市販の公式発表は、2026年10月21日時点でありません。発売日も価格も、公式にはまだ何も示されていない状態です。
だから「Seが出るまで待つ」は、期限のない待機です。電動のランクルを今すぐ現実的に選ぶなら、2026年10月1日に発売された300のハイブリッド(9,801,000円〜)になります。
この記事のポイント
- 市販の公式発表は2026年10月時点でなし
- 公式が出したのは寸法と7人乗りだけ
- 今買えるランクルにBEVは無い
- 電動なら300ハイブリッド9,801,000円〜
- 近い車はレクサスTZ(2026年冬頃予定)
| 30秒でわかる | 内容 |
|---|---|
| Seの正体 | 2023年10月公開のBEVコンセプト(3列・7人乗り) |
| 市販の公式発表 | なし(2026年10月21日時点) |
| 発売日・価格 | 公式には出ていない |
| 公式が出した数字 | 全長5,150×全幅1,990×全高1,705mm/ホイールベース3,050mm |
| 公式の価格表にあるランクル | FJの4,500,100円から、300ハイブリッドGR SPORTの10,200,300円まで(税込。70は生産休止中) |
| 近い車 | レクサスTZ(BEV3列SUV。日本発売は2026年冬頃の予定) |
2026年10月21日に、トヨタ公式のニュースルームと見積りシミュレーションで確認した内容です。
ランドクルーザーSeの発売日は? 公式の答えは「発表なし」
2026年10月21日時点で、トヨタからSeの市販に関する発表はありません。確認できた範囲で公式が最後に触れたのは2023年のコンセプト公開で、そこに発売時期も価格も書かれていませんでした。
「ない」と言える範囲:確認した公式の4か所
「ない」と書く根拠は、次の4か所の公式発表に市販の記載がないことです。
- トヨタのグローバルニュースルーム(日本語・英語の一覧と、Seの出展リリース)
- トヨタの決算説明会の資料(2026年5月8日の資料PDF2本と、2026年8月4日の第1四半期決算の質疑応答の要旨)
- Japan Mobility Show Bizweek 2026(2026年10月13日〜16日)の発表
- ランドクルーザー各車のトヨタ公式商品ページ
報道側も同じ見立てです。くるまのニュースは2026年9月28日の記事で「市販化を示す公式発表は確認できません」と書いています。
公式が2023年に書いたのは、この5項目だけ
筆者の検証(2026年10月)|トヨタ公式資料でSeの記載を項目ごとに整理する(トヨタ公式ニュースルームの出展リリース(2023-10-21)、決算説明会資料PDF2本(2026-05-08)、第1四半期決算の質疑応答の要旨(2026-08-04))
2023年10月21日の公式リリースを11項目で見ると、書かれていたのは、寸法(全長5,150×全幅1,990×全高1,705mm)とホイールベース3,050mm、乗車定員7人、モノコックボディ、BEVという種類。この5項目です(車の呼び方としては「3列シートSUV」とあります)。
発売時期、価格、航続距離、電池容量、モーター出力、生産地の6項目は書かれていません。2026年5月の決算説明会資料PDF2本(各32ページ)にも、ランドクルーザー関連の語は0件でした。2026年8月4日の第1四半期決算の質疑応答の要旨(6ページ)も同じく0件です。
時点は2026年10月。「記載なし」は「計画がない」という意味ではありません。

つまり、出回っている航続距離や出力、価格の数字は、トヨタが出したものではないのです。

発売日や価格の数字、見かけた気がするんですが…



どれも報道やブログの予想です。トヨタの数字ではありません。
発売時期の報道は、2025年・2026年・2027年にばらけた
発売時期を書いた報道9本を公開日順に見ると、2027年を挙げたのは2026年2月公開の2本だけでした。3月と5月の記事は2026年に戻っています。最初に2025年を挙げた3本の時期(発売か詳細発表)は、公式の発表がないまま2025年が過ぎました。
報道9本が挙げた年の内訳
筆者の検証(2026年10月)|発売時期の報道9本が挙げた年(公開日順)(発売時期を書いた報道9本)
時期を書いた記事9本の、公開日・媒体・最初に挙げた年。
最初に挙げた年は、2025年が3本、2026年が4本、2027年が2本です。2026年に公開された4本のうち2本が2027年を挙げ、2本が2026年を挙げていました。
2026年10月時点で、見出しと該当段落の記述に基づく内容です。
| 最初に挙げた年 | 本数 | 記事の公開日 |
|---|---|---|
| 2025年 | 3本 | 2023-11-20、2025-02-05、2025-09-17(この1本の2025年は詳細発表の年) |
| 2026年 | 4本 | 2025-01-28、2025-09-29、2026-03-16、2026-05-03 |
| 2027年 | 2本 | 2026-02-01、2026-02-02 |
n=9で、個人ブログや海外媒体も混ざっています。報道全体を代表する数字ではなく、「当たった・外れた」の判定でもありません。どの年も、トヨタの公式資料には見当たらない。
試作車の写真とケンタッキー工場の話は、どう読むか
最近話題になった材料は2つあります。
1つ目は2026年7月の試作車の写真です。Carscoops(2026年7月22日)によると、トヨタ欧州の幹部がFacebookで共有した、田原の工場で撮られた偽装(カモフラージュ)車の写真でした。トヨタ欧州は画像の取り下げを求め、トヨタは試作車についてコメントしていません。
2つ目は2025年9月のケンタッキー工場の件です。トヨタ北米は3列のBEV SUVを2車種作ると説明し、ロイターは関係者の話として「RAV4とランドクルーザーをベースにする」と報じました。車名は匿名の情報で、トヨタの公式の説明ではありません。
どちらも、Seの市販が決まった証拠にはなりません。「何かは動いていそう」。公式の根拠なしに言えるのは、そこまでだと思います。
直近3週間(2026年10月1日〜21日)の動き
10月に入ってからSeに関する公式発表も有力な報道もありません。あるのは、10月1日の300ハイブリッドの発売と、10月13日〜16日のBizweek 2026です。MONOistは2026年10月15日の記事で、Bizweekのトヨタ展示はAIバスケットボールロボット「CUE7」が中心で、ほかに具体的な展示物は置いていないと伝えていて、Seの名前は出てきません。
ランクルはいくら? BEVは0グレード
公式の見積りシミュレーションが返すランクルは8グレード(うち70は生産休止中)。燃料の内訳はガソリン2、ディーゼル4、ハイブリッド2で、電気だけで走るグレードはありません。
公式の見積りシミュレーションで全グレードを取った
筆者の検証(2026年10月)|公式の見積りシミュレーションに出るランクル全グレード(トヨタ公式の見積りシミュレーション)
FJ・70・250・300の各グレード一覧。登録予定日2026年11月21日の条件で、価格順です。
最安のFJと最高の300 HYBRID GR SPORTの差は5,700,200円(2.27倍)で、電気(BEV)のグレードは0件でした。価格は税込・リサイクル料金別のメーカー希望小売価格で、販売店が独自に定めます。2026年10月時点です。
| 車種・グレード | 燃料 | 定員 | WLTC(km/L) | 税込価格 |
|---|---|---|---|---|
| FJ VX | ガソリン | 5人 | 8.7 | 4,500,100円 |
| 70 AX(生産休止中) | ディーゼル | 5人 | 10.1 | 4,800,000円 |
| 250 VX | ガソリン | 7人 | 7.5 | 5,779,400円 |
| 300 GX | ディーゼル | 5人 | 9.8 | 6,300,800円 |
| 300 ZX | ディーゼル | 5人 | 9.7 | 8,750,500円 |
| 300 GR SPORT | ディーゼル | 5人 | 9.7 | 9,150,900円 |
| 300 HYBRID ZX | ハイブリッド | 7人 | 9.4 | 9,801,000円 |
| 300 HYBRID GR SPORT | ハイブリッド | 7人 | 9.4 | 10,200,300円 |
300のハイブリッドは、トヨタの2026年9月16日の発表で「ハイブリッドモデルを設定。10月1日に発売」と案内されました。Car and Driver Japan(2026年10月12日)は「ランドクルーザー・シリーズとして国内初となるハイブリッドモデル」と伝え、同じ価格を載せています。
持ち帰り:Seの代わりを探すときの3行
・7人乗りで買えるランクルは3グレード:250 VX 5,779,400円/300 HYBRID ZX 9,801,000円/300 HYBRID GR SPORT 10,200,300円
・250 VXと300 HYBRID ZXの差は4,021,600円
・300 HYBRID ZXと300 ZX(ディーゼル・5人乗り)の差は1,050,500円
「7人乗り+ハイブリッド」を条件にすると、予算は9,801,000円からになります。
納期は、公式に月数が出ていない車が多い
トヨタ公式の工場出荷時期目処(2026年10月16日更新)では、FJと300は「詳しくは販売店にお問い合わせください」で月数の表示がありません。70は「現在 生産を休止させていただいております」、250は「ガソリン車のみ(ディーゼル車は26年12月以降発売予定)」でした。
くるまのニュースは2026年10月14日に、販売店スタッフの話として「店舗ごとに割り当てられた枠自体がごくわずかで、すでに上限に達している状況です」と伝えています。同じ記事によると、案内はKINTO経由が中心になっているそうです。一部の販売店の声で、全国の状況ではありません。
Seの寸法は、今のランクルと何が違う?
Seのコンセプトは全長5,150mmで、今のランクル全グレードより165〜575mm長く、全高は215〜255mm低い車です。ランクルの「背の高い箱」とは、別の体型をしています。
寸法を見ると「長くて低い」が一目で分かる
公式の寸法は次のとおりです。Seの値は2023年のコンセプトの公開値なので、市販されるなら変わるかもしれません。
| 車 | 全長 | 全幅 | 全高 | Seとの全長差 |
|---|---|---|---|---|
| Seコンセプト(2023年公開) | 5,150mm | 1,990mm | 1,705mm | — |
| 300 HYBRID ZX(7人) | 4,980mm | 1,980mm | 1,935mm | +170mm |
| 300 ZX(ディーゼル・5人) | 4,985mm | 1,980mm | 1,925mm | +165mm |
| 250 VX | 4,925mm | 1,980mm | 1,925mm | +225mm |
| 70 AX | 4,890mm | 1,870mm | 1,920mm | +260mm |
| FJ VX | 4,575mm | 1,855mm | 1,960mm | +575mm |


全高で見ると、Seは今のランクルより215〜255mm低い計算です。
寸法がそっくりなレクサスTZ
レクサスの公式発表(2026年5月7日)のTZ(プロトタイプ値)は、全長5,100mm・全幅1,990mm・全高1,705mm・ホイールベース3,050mmです。Seとは全幅・全高・ホイールベースが同じで、全長だけ50mm短い数字になります。
TZはレクサス初のBEV3列シートSUVで、日本発売は2026年冬頃の予定です。航続距離は日本向けでWLTCモードの開発中の暫定値620km(22インチタイヤ装着時)で、価格は発表に載っていません。
全幅・全高・ホイールベースの3つが1mmも違わない。ここまでそろうのは偶然にしては珍しいと感じました。ただ、トヨタもレクサスも、SeとTZの関係を説明していません。ここでは「近い車」と呼びます。「Seの市販型がTZ」は、公式の根拠が無いので言わない。



じゃあTZが、電動ランクルの代わりになるんですか?



代わりとは言えません。ランクルを名乗っていないので。
電動のランクルが欲しい人の、3つの選び方
BEVのランクルを買う道は、2026年10月時点で無い。選べるのは、300のハイブリッド、TZを待つ、電動をあきらめて別のランクルにする、の3つ。
推しポイント:3列7人乗りのハイブリッドが選べる
正直、私が好きなのは、300のハイブリッドが7人乗りの3列を持つ点です。公式の見積りシミュレーションでは、HYBRID ZX・HYBRID GR SPORTがどちらも7人乗りで、WLTCは9.4km/L。ディーゼルZX(9.7km/L)との差は0.3km/Lでした。
詳しい評価はランクル300の評価記事、見積もりの総額はランクル300の見積もり・乗り出し価格にまとめています。
惜しいポイント:価格と、枠の少なさ
ここは惜しい。HYBRID ZXはディーゼルZX(5人乗り)より1,050,500円高く、その差には7人乗りの3列シートも含まれます。
しかも一部の販売店では、枠がごくわずかという声が出ています。
やめておけ条件
- 電気だけで走るBEVが条件の人:300のハイブリッドはガソリンエンジンとモーターの組み合わせで、BEVではありません
- 予算が6,000,000円前後までの人:300のハイブリッドは9,801,000円からなので候補から外れます。7人乗りなら250 VX(5,779,400円)です。選択肢はランクル250(ガソリンのVXのみ)とランクルFJです。ランクル70は生産休止中です(関連:ランクル70)
- 「Seが出てから決める」と待っている人:出る時期の公式情報がないので、必要な時期があるなら待たないほうがいいです
Seを待つ? 買う? 今の車を売る人は順番が大事
Seの発売日が分からない以上、必要な時期が決まっているなら、今あるランクルで決めるのが筋です。待つなら、期限は自分で決めておきましょう。
買い替えなら、見積書の下取り額が出る前に、いまの車の概算査定額を見ておくと、その下取り額が高いか安いかを自分で判断できます。
MOTA車買取は、最大20社が入札し、やりとりするのは高額査定の上位3社までです。最短3時間後にWebで概算査定額が分かります(利用料は無料。任意の有料サポートを除く)。上位3社からは電話が来ます。
下取りの前に、売値の目安を確かめられます。
よくある質問
- ランドクルーザーSeの発売日はいつですか?
-
公式の発売日は発表されていません(2026年10月21日時点)。確認できた範囲では、2023年10月のコンセプト公開が公式な言及の最後です。
- ランドクルーザーSeの価格はいくらですか?
-
公式の価格は出ていません。2023年の公式リリースに価格の記載はなく、報道の金額はすべて予想です。
- ランドクルーザーSeは日本で発売されますか?
-
日本での発売も、公式には発表されていません。2023年のコンセプトは、東京のジャパンモビリティショーで公開されました。
- ランドクルーザーのBEVは今買えますか?
-
買えません。公式の見積りシミュレーションの8グレードは、ガソリン2、ディーゼル4、ハイブリッド2で、BEVは0件です(2026年10月21日時点)。
- ランドクルーザーSeの大きさはどれくらいですか?
-
コンセプトの公開値は全長5,150mm、全幅1,990mm、全高1,705mmです。ホイールベースは3,050mm、乗車定員は7人でした。
まとめ
ランドクルーザーSeは、2026年10月21日時点で市販の公式発表がありません。公式が出したのは寸法と7人乗りで、発売日も価格も航続距離も未発表です。
公式の見積りシミュレーションに出るランクルは8グレード(70は生産休止中)でBEVは0。電動なら300ハイブリッド(9,801,000円〜)で、近い車はレクサスTZ(日本発売は2026年冬頃の予定)です。
次の一歩
今日やることは1つ。いまの車の概算査定額を調べて、この記事の表から候補のグレードの価格を選び、そこから査定額を引いた差額をメモしておきましょう。Seを待つか今決めるかを考える材料になります。
表の価格と並べるために、今の車の概算査定額を見ておけます。
確かめメモ:出典は、2026年10月21日時点のトヨタのグローバルニュースルーム、決算説明会資料と質疑応答の要旨、公式の見積りシミュレーション、レクサス公式の発表です。Seの市販に関する公式の発表はありません。価格は税込・メーカー希望小売価格で、販売店が独自に定めます。
参考URL一覧
- 決算説明会の資料:https://global.toyota/jp/ir/financial-results/
- くるまのニュース:https://kuruma-news.jp/post/1115921
- 2023年10月21日の公式リリース:https://global.toyota/jp/newsroom/corporate/39938340.html
- Carscoops:https://www.carscoops.com/2026/07/toyota-land-cruiser-ev-prototype/
- トヨタの2026年9月16日の発表:https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/44834381.html
- Car and Driver Japan:https://www.caranddriver.co.jp/newcar/125597/
- レクサスの公式発表(2026年5月7日):https://global.toyota/jp/newsroom/lexus/44283880.html
