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ホンダ ZR-Vは、2023年4月発売のSUVに2026年3月27日発売の一部改良が入ったモデルで、全車がハイブリッドのe:HEVです。
改良でガソリン車が価格表から消え、いちばん安い ZR-V は3,284,600円から3,707,000円になりました。いまの入口は e:HEV X の FF です。
改良後は4タイプ8仕様で、370万7,000円〜472万7,800円(税込・2026年10月時点)。CARVELの物差しは平均3.8(採点した軸6/7)でヴェゼルと同じ、JNCAPは自動車安全性能2023で★5です。
私の結論を先に置きます。X と Z の差600,600円のうち、X にオプションを足して埋まるのは314,600円。残る286,000円は、パワーシートや BOSE のように X には付かない装備の値段です。そこにお金を出したいかどうかで、タイプはほぼ決まります。
この記事のポイント
- 入口は370万7,000円
- 物差しは平均3.8(6/7)
- 足しても残る差は28.6万円
30秒でわかるホンダ ZR-V(2026年10月時点)
| 項目 | 数字 |
|---|---|
| 価格(税込) | e:HEV X FF 3,707,000円〜e:HEV Z CROSS TOURING 4WD 4,727,800円の4タイプ8仕様 |
| 改良 | 2026年3月26日発表・27日発売の一部改良。ガソリン車と e:HEV X BLACK STYLE は改良後の価格表に無い |
| 乗り出し・公式の試算 | 3,839,580円〜4,860,380円。ホンダ公式のセルフ見積り・11月登録・追加料金のない色・オプションなし |
| 実質いくら・5年5万km | X FF 4,188,674円から。売る額0円の計算 |
| 燃費(WLTC)と燃料 | 20.5〜22.1km/L・無鉛レギュラー・タンク57L |
| サイズ | 全長4,570×全幅1,840×全高1,620mm・最小回転半径5.5m・最低地上高190mm |
| 安全評価 | JNCAP 自動車安全性能2023 ★5(185.41/197点) |
| 納期 | ホンダは月数を公表していない。タイプ・色・販売店で違う |
| 国の補助金 | CEV補助金の対象外 |
| CARVELの物差し | 平均3.8・採点した軸6/7・X FF で採点 |
| いまの車の売値 | 先に知るならMOTA車買取で概算査定額 |
税金と諸費用を足した8仕様の総額は、ZR-Vの乗り出し価格の記事で登録の月ごとに出しています。
価格・諸元・装備は、2026年10月時点のホンダ公式のニュースリリース、製品サイト、主要諸元表・主要装備表の値です。
公開日:2026年10月29日 / 最終更新日:2026年10月29日
ZR-Vの評価:物差しは平均3.8(6/7)、★3は価格・燃料代・取り回しの3つ(2026年10月時点)
いちばん安い X FF を7つの軸に当てると、平均3.8(採点した軸6/7)。★5は満タンで走れる距離と安全評価、★4は4WDと地上高、★3は価格・100kmの燃料代・最小回転半径でした。納期は公表されていないので採点しません。

7軸の採点:X FFで★3・★3・★5・★3・★4・★5・—
| # | 軸 | 使った公式の数字・X FF | ★ | ひとこと |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 補助金後の価格 | 3,707,000円・CEV補助金の対象外 | ★3 | 350万円を超える入口 |
| 2 | 走る費用 | 100kmあたり963.3円。22.1km/L×補助なしレギュラー212.9円/L | ★3 | 店頭単価なら★4 |
| 3 | 1回で走れる距離 | 57L×22.1km/L=1,259.7km(計算値) | ★5 | 基準の倍を超える |
| 4 | 取り回し | 最小回転半径5.5m | ★3 | 4WDでも同じ |
| 5 | 悪路・雪道 | 4WD あり・最低地上高190mm | ★4 | FFも4WDも190mm |
| 6 | 公的な安全評価 | JNCAP 自動車安全性能2023 ★5・e:HEV Z(FF)で試験 | ★5 | 改良後の再試験は無し |
| 7 | 手に入る早さ | ホンダは工場出荷の目処を公表していない | — | 採点しない |
| 平均 | 3.8・6/7 |
★の境目はCARVELの全記事で共通です(物差し v1.1)。燃料代の単価は資源エネルギー庁の燃料油価格の調査(2026年10月26日調査・28日公表)で、レギュラー全国平均170.1円/Lに、その週の国の補助42.8円/Lを足した212.9円/L。補助が入った店頭価格は42.8円安く、170.1円/Lなら769.7円で★4に上がります。
採点した軸の数が違う車とは、平均を単純に比べないでください。
筆者の検証(2026年10月)|物差し v1.1 で X FF を採点(公式の価格表と諸元表からの計算)
いちばん安い X FF の公式値に、物差し v1.1 の基準を当てた★です。燃料単価は2026年10月26日調査の補助なしの値で、参考の X 4WD と Z FF も同じ式になります。
X 4WDもZ FFも3.8:タイプを変えても物差しは動かない
X の4WD は100kmあたり1,023.6円、Z の FF は967.7円。どちらも★3の帯の中で、平均は3.8のまま。価格も3,927,000円と4,307,600円で、★3の帯(450万円以下)を出ません。
つまり、物差しで ZR-V のタイプは選べない。差が出るのは、次の章からの値段のほうです。

3.8って、高いの?低いの?
ヴェゼルと同じで、CR-V より上。ただし★3が3つ並びます。得意は満タンの距離と安全評価、苦手は価格・燃料代・取り回しです。
安全評価は自動車安全性能2023で★5:185.41/197点
NASVAの自動車アセスメントでは、ZR-V は自動車安全性能2023で★5、185.41/197点。内訳は予防安全88.70/89点、衝突安全88.71/100点、事故自動緊急通報装置8/8点で、ファイブスター賞を受けています。
試験車は e:HEV Z(型式6AA-RZ4、FF)です。2026年3月の一部改良の後に、試験し直した結果は出ていません。点数は年度で配点が変わるので、ほかの年度の車とは★の数で比べてください。
2026年3月の一部改良で何が変わったか:ガソリン車が消え、入口が42万2,400円上がった
2026年3月26日発表、27日発売の一部改良で、パワートレーンは e:HEV に統一されました。Z 系にGoogle搭載の9インチディスプレーが付き、特別仕様車 CROSS TOURING が加わっています。値札は X と Z が72,600円、BLACK STYLE が94,600円上がりました。


全車e:HEVに:ガソリン車は改良後の価格表に無い
「ガソリンとハイブリッド、どっちがいい?」という問いへの、いまの答えは単純です。新車で選べるのは e:HEV だけ。ホンダのニュースリリースは、今回の改良で「パワートレーンを…「e:HEV」に統一しました」と書いています。
改良前の価格表には、ガソリン車の X と Z が FF・4WD で4つ並んでいました。いま販売店で見積もるなら、比べる相手はもう e:HEV どうしになったといえる。
値札の動き:X・Zは+72,600円、BLACK STYLEは+94,600円
| 仕様 | 改良前・2025年7月〜 | 改良後・2026年3月27日〜 | 差 |
|---|---|---|---|
| ガソリン X FF | 3,284,600円 | — | 価格表に無い |
| e:HEV X FF | 3,634,400円 | 3,707,000円 | +72,600円 |
| e:HEV X 4WD | 3,854,400円 | 3,927,000円 | +72,600円 |
| e:HEV X BLACK STYLE FF | 4,076,600円 | — | 価格表に無い |
| e:HEV Z FF | 4,235,000円 | 4,307,600円 | +72,600円 |
| e:HEV Z BLACK STYLE FF | 4,384,600円 | 4,479,200円 | +94,600円 |
| e:HEV Z CROSS TOURING FF | — | 4,529,800円 | 新設 |
Z の4WD も、FF と同じ72,600円上がっています。X から Z への差は、改良前も改良後も600,600円で変わりません。Z から BLACK STYLE へは149,600円から171,600円に広がった。
いちばん安い ZR-V で見ると、ガソリンの X FF 3,284,600円から e:HEV の X FF 3,707,000円へ、入口は422,400円上がった計算です。X と Z の値上げは7万円台なのに、入口だけ40万円上がった。正直、ここは改良の中でいちばん効いている変化だと思います。


筆者の検証(2026年10月)|改良前と改良後の価格とラインアップ(ホンダ公式のニュースリリース2本の価格表)
2025年5月19日(7月3日発売分の新価格)と2026年3月26日のリリースにある税込価格の、仕様ごとの差です。
Z系に9インチのGoogle搭載ディスプレー、CROSS TOURINGを新設
Z・BLACK STYLE・CROSS TOURING には、Google搭載の9インチ Honda CONNECTディスプレーが標準で付きます。Z には Power Delivery 対応の USB Type-C と前席のフットアンビエントライトが加わり、BLACK STYLE のグリルはハニカムの形に変わりました。
X について、リリースの「主な変更点」に挙がる項目はありません。e:HEV X BLACK STYLE も、改良後の価格表から外れています。
ZR-Vの価格は4タイプ8仕様:370万7,000円〜472万7,800円と、5年の実質(4つの額)
価格は3,707,000円〜4,727,800円。CEV補助金の対象外なので戻る額は0円です。5年・5万kmの燃料代を足した実質は X FF の4,188,674円から CROSS TOURING 4WD の5,247,068円まで(売る額0円)。


8仕様の価格表(税込・2026年10月時点)
| タイプ | FF | 4WD |
|---|---|---|
| e:HEV X | 3,707,000円 | 3,927,000円 |
| e:HEV Z | 4,307,600円 | 4,527,600円 |
| e:HEV Z BLACK STYLE | 4,479,200円 | 4,677,200円 |
| e:HEV Z CROSS TOURING | 4,529,800円 | 4,727,800円 |
2026年10月時点のホンダ公式のメーカー希望小売価格(税込)で、全車5人乗りです。FF から4WD はどのタイプも220,000円高。有料色は★1が38,500円、★2が60,500円で、表の価格には入っていません。
ZR-Vの製品サイトの価格の欄には「一部タイプ・カラーがお選びいただけない場合があります。詳しくは販売会社にお問い合わせください。」とあります(2026年10月時点)。
新車の価格が予算を超えるなら、中古車を探してもらう道もあります。ズバット車販売では、希望を伝えるとネクステージ1社が、非公開の車両も含めた在庫から探してくれます(公式ページ・2026年10月時点)。連絡は基本的に電話です。依頼は無料ですが、車の代金・諸費用・陸送費は別で、契約の相手はネクステージになります。新車の扱いは公式ページに書かれていません。
4つの額:払う・戻る・走る・売る(5年5万km)
払う額は車両価格、戻る額は0円、走る額は5万kmを WLTC 燃費で割って212.9円/Lを掛けた燃料代です。X FF なら3,707,000円+481,674円で4,188,674円。店頭の170.1円/Lで計算すると4,091,842円まで下がります。
戻る額が0円の ZR-V で、自分の手で動かせる行は「売る額」だけ。MOTA車買取でいまの車の概算査定額を出しておくと、ここが埋まり、見積書の下取り額と並べて見られます。
MOTAは、申し込むと最大20社が査定に入札し、話をするのは高い額を付けた上位3社だけという仕組みです。概算の査定額は最短3時間でWebに出ます。公式ページ(2026年10月時点)では利用料は無料で、お金がかかるのは任意のサポートのみ。上位3社からは電話が来ます。
8仕様の4つの額の早見表
スクショ用:ZR-V 8仕様の4つの額(5年5万km・売る額0円)
| 仕様 | 払う額 | 戻る額 | 走る額・5年 | 実質 ||—|—|—|—|—|| X FF | 3,707,000円 | 0円 | +481,674円 | 4,188,674円 || X 4WD | 3,927,000円 | 0円 | +511,779円 | 4,438,779円 || Z FF | 4,307,600円 | 0円 | +483,864円 | 4,791,464円 || Z 4WD | 4,527,600円 | 0円 | +519,268円 | 5,046,868円 || BLACK STYLE FF | 4,479,200円 | 0円 | +483,864円 | 4,963,064円 || BLACK STYLE 4WD | 4,677,200円 | 0円 | +519,268円 | 5,196,468円 || CROSS TOURING FF | 4,529,800円 | 0円 | +483,864円 | 5,013,664円 || CROSS TOURING 4WD | 4,727,800円 | 0円 | +519,268円 | 5,247,068円 |
実質=払う額−戻る額+走る額−売る額。X FF から Z FF は602,790円、X の FF から4WD は250,105円の差になります。走る額は WLTC 燃費と補助なし212.9円/L(2026年10月26日調査)の計算値です。
筆者の検証(2026年10月)|8仕様の4つの額(公式の価格表と燃費値からの計算)
公式の税込価格・WLTC燃費と、2026年10月26日調査の補助なしのレギュラー単価から出した額です。オプションと諸費用は入れていません。
X と Z の燃料代の差は、FF どうしで5年2,190円だけ。実質の差は、ほとんどがタイプの値段の差です。そこで次の章では、その600,600円の中身を割ってみます。
値引きの数字の読み方はZR-Vの値引きの記事に分けました。
XとZの60万600円:Xに足して埋まるのは31万4,600円、残る28万6,000円はXに付かない装備の値段
X FF と Z FF の差は600,600円。X にメーカーオプション1組(292,600円)と前席シートヒーター(22,000円)を足すと、差は286,000円まで縮みます。埋まったのは314,600円で、残る286,000円は X には付けられない装備の分です。


XではオプションでZでは標準の4つ:1組292,600円
主要装備表で、X ではメーカーオプション、Z では標準になっているのは次の4つです。
- 後退出庫サポート
- マルチビューカメラシステム
- Google搭載 9インチ Honda CONNECTディスプレー(ETC2.0車載器とセット)
- ワイヤレス充電器
ホンダ公式のセルフ見積りでは、この4つは1組でしか選べず、1つを選ぶと全部が付いて292,600円上がります(2026年10月時点)。画面だけ欲しい、という選び方はできない。後ろのカメラだけ欲しくても、292,600円の1組を付けるか、何も付けないかの二択です。
X の FF は、前席のシートヒーターも22,000円のオプション。X の4WD は標準で付いています。
Xには付けられない16行と、中身が上がる装備
主要装備表で X が「―」、Z が標準の行は16あります。運転と快適のほうでは、アダプティブドライビングビーム、LEDアクティブコーナリングライト、パワーシートとドライビングポジションシステム、ステアリングヒーター、ハンズフリーアクセスパワーテールゲート、フレームレスの自動防眩ルームミラー、リバース連動ドアミラー、プラズマクラスター技術。
残りは見た目と小物で、ドアとフットのアンビエントライト、リアのLEDスポットランプ、テールゲートランプ、運転席のシートバックポケット、ステンレスペダル、パーセルカバー、エキパイフィニッシャーです。
行の数には入りませんが、中身そのものが上がる装備もあります。スピーカーは8つから BOSE の12に、シートはコンビから本革(一部合成皮革)に、ハンドルは本革巻きに。ヘッドライトのレベリングは手動からオートになり、USB は Power Delivery 対応に変わります。
| 装備の分け方 | X | Z | 埋められるか |
|---|---|---|---|
| オプション1組の4つ | オプション・292,600円 | 標準 | 埋まる |
| 前席シートヒーター(FF) | オプション・22,000円 | 標準 | 埋まる |
| 主要装備表の16行 | 設定なし | 標準 | 埋まらない |
| BOSE・本革・オートレベリングなど | 下の装備 | 上の装備 | 埋まらない |


筆者の検証(2026年10月)|X と Z の装備差と、X にオプションを全部付けたときの差(ホンダ公式の主要装備表とセルフ見積りのオプション価格)
主要装備表の印(標準・メーカーオプション・設定なし)で見た X と Z の違いと、セルフ見積り(11月登録)で X にメーカーオプションを全部付けたときの額です。X FF は1組292,600円と前席シートヒーター22,000円で差が314,600円縮み、残りは286,000円。4WD どうしの残りは308,000円です。
全部付けたX FFとZ FF:車両で286,000円、4WDどうしは308,000円
X FF に1組とシートヒーターを足すと、車両の額は4,021,600円。Z FF の4,307,600円まで286,000円です。
4WD どうしだと、X 4WD はシートヒーターが標準なので足すのは1組だけ。4,219,600円になり、Z 4WD との差は308,000円残ります。FF より22,000円広いのは、このためだ。
決め方:残る28万6,000円に払うか
画面とカメラ、ワイヤレス充電が欲しいだけなら、X にオプションを付ければ届きます。パワーシートやステアリングヒーター、BOSE、本革まで欲しいなら Z。残る286,000円で手に入るのは、その16行と中身の格上げです。
私なら、ハンズフリーのパワーテールゲートとステアリングヒーターを毎日使うかで決めます。冬の朝と、荷物を両手で持つ場面が多い人ほど、Z の286,000円は元を取りやすい差だと思う。
税金と諸費用は、X FF のほうが Z FF より7,500円多くかかります。新車の重量税の区分が Z 系の FF と違うためで、総額の並びは乗り出し価格の記事にまとめました。



X に全部付けても、Z とは30万円近く違うんですね
そこが ZR-V のタイプ選びの芯です。いまの車の売値しだいで、この差を埋められる人もいます。
4WDは要るか:差額は22万円、5年の実質では25万円、地上高は同じ190mm
FF から4WD は、どのタイプも220,000円高。5年・5万kmの燃料代を足すと、X で250,105円、Z で255,404円の差になります。最低地上高はどちらも190mmです。


FF→4WDで増えるもの:220,000円・50kg・燃費22.1→20.8km/L
X の車両重量は FF 1,560kg、4WD 1,610kg で50kg重くなります。WLTC 燃費は X で22.1km/Lから20.8km/L、Z 系では22.0km/Lから20.5km/L。
X に限れば、4WD を選ぶと前席シートヒーターが標準で付き、FF なら22,000円のオプションです。
地上高はFFも4WDも190mm
主要諸元表の最低地上高は、全タイプ・FF と4WD で同じ190mmです。4WD で増えるのは、雪道や濡れた坂での駆動の余裕で、車の高さではありません。
段差や轍の深い道で底を擦るかどうかは、FF でも4WD でも同じ190mmで考えることになります。
4つの額ではXで250,105円・Zで255,404円
価格差220,000円に、5年分の燃料代の差(X で30,105円、Z で35,404円)が乗った額です。年に数回しか雪道を走らないなら、この25万円をスタッドレスタイヤに回す考え方もありだと思う。
冬に凍った坂を毎日のように上る、雪の多い地域に住んでいる。そんな条件がひとつでもあれば、22万円は4WD に払っていい額だと私は考えます。
BLACK STYLEとCROSS TOURING:Zから17万1,600円・22万2,200円で、変わるのは主に見た目と内装
2つの特別仕様車は、どちらも e:HEV Z が土台です。差額は FF どうしで BLACK STYLE が171,600円、CROSS TOURING が222,200円。違いは外装の色づかいと内装の素材で、後席のシートヒーターが標準になる点だけは装備の差です。


BLACK STYLE:ベルリナブラックのハニカムグリル、ブラックの天井
改良で、BLACK STYLE のグリルは縦の格子からハニカムの形(ベルリナブラック)に変わりました。主要装備表では、シートがウルトラスエードのコンビ、ルーフライニングがブラックです。
選べる色は5つ。価格は FF 4,479,200円、4WD 4,677,200円です。
CROSS TOURING:マットグレーのグリルとグレージュの内装
改良で新しく加わった仕様です。グリルはマットグレー・メタリックのハニカム、バンパーは専用、18インチホイールはマットブラック。内装はグレージュにオレンジのステッチが入ります。
色は5つで、デザートベージュ・パールは CROSS TOURING だけの色。FF 4,529,800円、4WD 4,727,800円で、ZR-V の中でいちばん高い仕様になる。
選べる色の数:X 3・Z 6・BLACK STYLE 5・CROSS TOURING 5(2026年10月時点)
「人気色は?」という問いに、ホンダは色ごとの人気を公表していません。答えられるのは、選べる色の数と追加料金です。
| タイプ | 選べる色 | 追加料金 |
|---|---|---|
| e:HEV X | 3色 | ★1 38,500円 |
| e:HEV Z | 6色 | ★1 38,500円・★2 60,500円 |
| BLACK STYLE | 5色 | ★1 38,500円・★2 60,500円 |
| CROSS TOURING | 5色 | ★1 38,500円 |
X は色の選択肢がいちばん少ない。色に強いこだわりがあるなら、そこが Z へ上げる理由になる可能性が高い。



特別仕様車って、Z と装備は同じなの?
機能はほぼ Z と同じです。違いは主に見た目と内装で、後席シートヒーターは Z FF だとオプション、2つの特別仕様車では標準になります。
ZR-Vの本音:ダメなところは★3の3軸、推しは★5の2軸
「欠点は?」「売れない理由は?」「ひどい?」と検索されることの多い車です。ここでは物差しの★3の軸を惜しいところ、★5の軸を推しとして答えます。乗り心地や静かさは物差しの外なので扱いません。


惜しい:価格・燃料代・取り回しは★3
推し:満タンで1,259.7km、安全評価★5、4WDでも地上高190mm
推しの1つ目は、満タンで1,259.7km走れる計算になること。タンク57Lと WLTC 22.1km/Lの掛け算で、物差しの★5の基準(600km)の倍を超えます。
2つ目は、自動車安全性能2023の★5。予防安全は88.70/89点で、ほぼ満点に近い数字で、ここは誇っていい点だと思う。
おまけで言えば、FF でも4WD でも地上高190mmそろっている点も好き。私はこの車の、タイプを変えても★がぶれない素直さを推します。
ヴェゼル・CR-Vとどっち:物差しは3.8・3.8・3.6、全長は4,340・4,570・4,700mm
| 車 | CARVELの物差し | 価格(税込・2026年10月時点) | 全長 |
|---|---|---|---|
| ヴェゼル | 3.8(6/7) | 2,777,500円〜3,885,200円 | 4,340mm |
| ZR-V | 3.8(6/7) | 3,707,000円〜4,727,800円 | 4,570mm |
| CR-V | 3.6(5/7) | 5,122,700円〜5,779,400円 | 4,700mm |
大きさも価格も、ヴェゼル、ZR-V、CR-V の順に上がります。CR-V は採点した軸が5/7なので、平均を単純に比べないでください。燃料代の単価も記事ごとに違います。
ひと回り小さく安いほうでよければヴェゼルの評価、もっと大きな荷室と車格が要るならCR-Vの評価の物差しの表と並べてみてください。
やめておけ:300万円台前半に収めたい人、高さ1,620mmが入らない駐車場の人
1つ目は、本体を300万円台前半に収めたい人。改良後の ZR-V にその価格の仕様はありません。
2つ目は、駐車場の高さの制限が1,620mmに届かない人。全高は全タイプ1,620mmで、ここは装備で変えられない数字だ。
3つ目は、燃料代の安さを一番に置く人。ハイブリッドでも100kmあたり963.3円(補助なし)の★3で、燃料代だけで選ぶなら最初の候補にはなりにくい車です。
ZR-Vの買い方:納期の確かめ方と、いまの車の売り方(2026年10月時点)
届く時期は販売店で聞くしかなく、価格は販売会社が決めます。そのぶん、いまの車の売値だけは自分で先に持っておく。納期・価格・下取りの順に見ていきます。
納期はホンダが公表していない:確かめる順番
ホンダは ZR-V の納期の月数を公表していません。ZR-Vのよくあるご質問では、選んだタイプ・メーカーオプション・色によって納期が違うことがあるとして、販売店への問い合わせを案内しています(2026年10月時点)。
月刊自家用車WEB(2026年10月10日)は納期を1〜2か月としています。1つの媒体の数字で、タイプや色、店でも変わるので、タイプと色を決めてから、注文する販売店で聞くのが確実です。



タイプと色を決めてから聞くと、答えが具体的になります
値引きは販売会社が決める
ホンダは「販売価格は販売会社が独自に定めております」と書いています。同じ ZR-V でも、見積もりの額は販売会社ごとに違うということです。
値引きの数字の出どころと、交渉の順番はZR-Vの値引きの記事でまとめています。
いまの車は下取りと買取を分けて見積もる
見積書の下取り額は、値引きと混ざると高いのか安いのか分からなくなります。分ける理由は下取りと買取の違いの記事に、一括査定の選び方は一括査定サービスの比べ方にまとめました。
ZR-Vのよくある質問
- ZR-Vの欠点は何ですか?
-
CARVELの物差しで★3になる価格・燃料代・取り回しの3つです。入口の X FF が3,707,000円、100kmの燃料代が963.3円(補助なし212.9円/L)、最小回転半径が5.5mで、どれも全車種共通の基準で真ん中の帯に入ります。
- ZR-Vにガソリン車はありますか?
-
2026年10月時点の新車の価格表にはありません。2026年3月27日発売の一部改良で、パワートレーンは e:HEV に統一されました。
- ZR-Vとヴェゼルはどちらがいいですか?
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物差しの平均はどちらも3.8で、違いは大きさと価格です。全長はヴェゼル4,340mm・ZR-V 4,570mmで、最安の価格差は929,500円あります。
- ZR-Vは何年待ちですか?
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ホンダは納期の月数を公表していません。月刊自家用車WEB(2026年10月10日)は1〜2か月としています。年単位の待ちを示す公式の案内はありません(2026年10月時点)。
- ZR-Vの特別仕様車は何がありますか?
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e:HEV Z を土台にした BLACK STYLE と CROSS TOURING の2つです。Z FF からの差額は171,600円と222,200円で、違いは主に外装・内装の見た目にあります。
- ZR-Vのリコールは?
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2026年7月30日に、運転席・助手席のシートバックフレームのリコールが届け出られています。対象は2025年1月14日〜7月28日製作(ガソリン車は7月23日まで)の ZR-V 10,923台で、2026年3月27日発売の改良後の新車は入りません。
まとめ:ZR-VはXに足すかZにするか、残る28万6,000円で決める
改良後の ZR-V は、物差しの★がタイプでぶれない車です。だから決め手は値段の中身。X に足せる装備で足りるなら X、足しても残る286,000円の装備が欲しいなら Z、と分けて考えれば迷いません。
- 2026年3月27日発売の一部改良で全車 e:HEV。4タイプ8仕様、3,707,000円〜4,727,800円
- CARVELの物差しは平均3.8(6/7)。★3は価格・燃料代・取り回し、★5は走れる距離と安全評価
- X と Z の差600,600円のうち、X に足して埋まるのは314,600円。残る286,000円は X に付かない16行と中身の格上げ



画面とカメラで足りるか、パワーシートまで欲しいか。それだけです
次の一歩:見積もりを2行で頼む
販売店に見積もりを頼むとき、「X FF にメーカーオプション1組と前席シートヒーターを付けた額」と「Z FF」の2つを、同じ色・同じ登録月で並べてもらってください。車両で286,000円、総額で278,500円の差が見積書の上で見えれば、X か Z かはその場で決められます。
見積もりの2行が並んだら、残る空欄はいまの車の売値です。下取りと比べる数字を、商談の前に手元に置いておきましょう。
CARVELの物差し v1.1 の★の境目
| 軸 | ★5 | ★4 | ★3 | ★2 | ★1 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 補助金後の価格 | 250万円以下 | 350万円以下 | 450万円以下 | 600万円以下 | 600万円超 |
| 2 走る費用・100km | 500円以下 | 800円以下 | 1,100円以下 | 1,400円以下 | 1,400円超 |
| 3 1回で走れる距離 | 600km以上 | 500km以上 | 400km以上 | 300km以上 | 300km未満 |
| 4 最小回転半径 | 5.0m以下 | 5.3m以下 | 5.6m以下 | 5.9m以下 | 5.9m超 |
| 5 最低地上高 | 4WD・210mm以上 | 4WD・180mm以上 | 4WD・180mm未満/2WDのみ・200mm以上 | 2WDのみ・170mm以上 | 2WDのみ・170mm未満 |
| 6 国の安全評価 JNCAP の星 | ★5 | ★4 | ★3 | ★2 | ★1 |
| 7 工場出荷の目処 | 1ヵ月以内 | 3ヵ月以内 | 6ヵ月以内 | 12ヵ月以内 | 12ヵ月超・受注停止 |
確かめメモ
出典:本田技研工業(ニュースリリース・製品サイト・主要諸元表・主要装備表・よくあるご質問・リコール)、NASVA、国土交通省、資源エネルギー庁、月刊自家用車WEB(2026年10月10日)
時点:2026年10月。走りの感想・実際の燃費・改良後の納期の月数・色ごとの人気は分かりません。
参考URL一覧
- ニュースリリース:https://global.honda/jp/news/2026/4260326-zr-v.html
- 資源エネルギー庁の燃料油価格の調査:https://nenryo-teigakuhikisage.go.jp/current_graph.pdf
- NASVAの自動車アセスメント:https://www.nasva.go.jp/mamoru/assessment_car/detail/261
- ZR-Vの製品サイト:https://www.honda.co.jp/ZR-V/
- ZR-Vのよくあるご質問:https://www.honda.co.jp/customer/auto/zr-v/faq/qa022/
- 月刊自家用車WEB:https://jikayosha.jp/2026/10/10/336789/
- 主要諸元表:https://www.honda.co.jp/ZR-V/common/pdf/zrv_spec_list.pdf
