クラウンスポーツの値引きはいくら?数字は“改良前の価格”で読まない

クラウンスポーツの値引きはいくらかを、トヨタの公表が無いこと・改良前の価格で読まないこと・改良後の価格で率を出すことで読み解く記事のアイキャッチ。赤いクラウンスポーツの前面の公式写真(トヨタ自動車公式画像)に記事タイトルを重ねた(2026年10月時点)
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クラウンスポーツの値引きは、販売店が車両本体や付属品の価格から引く額で、トヨタは額を公表していません。

2026年10月20日にトヨタ公式サイトで確かめた範囲では、値引き額の記載はありませんでした。一方で、2026年9月21日の改良でGは127,300円、Z(HEV)は161,000円値上がりしています。

値引きの数字を見たら、いつの価格に対するものかを先に確かめてください。改良後の価格から、媒体が目標とする12万円を引いても、G・Z(HEV)・RSは改良前の定価を上回る計算です。相場を追うより、自分の見積書の率を改良後の価格で出すほうが確か。

この記事のポイント

  • 値引き額は公表されていない
  • 数字は改良後の価格で読む
  • 補助金は値引きと別の欄

30秒でわかるクラウンスポーツの値引き(2026年10月時点)

スクロールできます
項目分かっていること
メーカーの公表無し(2026年10月20日にトヨタ公式サイトで確認した範囲)
改良後と明記した媒体の数字確かめた範囲で1媒体(月刊自家用車WEB・車両本体の「目標」12万円・2026年10月14日掲載)
改良の値上がりG 127,300円・Z(HEV)161,000円・RS 127,000円(Z〈PHEV〉は新設)
値引きで変わらないもの税金・諸費用113,840円(トヨタ公式の試算・販売店は選ばず東京地区の参考額)
PHEVの補助金85万円値引きとは別の欄(受け取れた場合だけ)

クラウンスポーツそのものの評価と、HEVとPHEVのどちらを選ぶかはクラウンスポーツの評価の記事で比べられます。

横断歩道のある交差点にいるブロンズ色のクラウンスポーツを斜め上から見た外観。歩行者が横を歩いている
画像:トヨタ自動車 公式サイト

公開日:2026年10月21日 / 最終更新日:2026年10月21日

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目次

クラウンスポーツの値引きはいくら?トヨタは公表せず、改良後と書いた数字は確かめた範囲で1媒体(2026年10月時点)

値引き額はトヨタが公表しておらず、販売店が決めます。2026年9月21日の改良の後と明記した数字は、確かめた範囲で月刊自家用車WEBの「車両本体目標:12万円」だけでした。グレード別も、PHEVのZの数字も見当たりません。

トヨタの公式ページに値引き額の記載は無い:価格は販売店が独自に決める(2026年10月20日確認)

toyota.jpのクラウン(スポーツ)のページ、トヨタの窓口のコラム、購入ガイド、見積りシミュレーションの4グレードの結果画面を、2026年10月20日に確かめました。値引き額の記載は見当たりません。トヨタの案内は「価格は販売店が独自に定めています」。購入ガイドに出てくる「値引き」も、下取りの説明でした。

『メーカー値引き◯万円』と書かれた数字を見かけたら、それはメーカーの数字ではなく、媒体か販売店の数字です。

改良後と明記した数字は月刊自家用車WEBの「車両本体目標:12万円」:付属品込みは15万円が合格ライン(2026年10月14日掲載)

月刊自家用車WEBの2026年10月14日の記事は、クラウンスポーツを「一部改良後のため値引き引き締めが続いている」と書き、「車両本体目標:12万円」としています。車両本体目標の定義は「車両本体価格からここまで取れれば成功という額。付属品からの値引きは含まない。」。同じページには「合格ラインは付属品の値引きを含めて15万円。」ともあります。

同じ媒体の10月16日のSUVのランキングも「クラウンスポーツは12万円が値引き目標」で、「いずれも一部改良後のモデル」と書いていました。12万円は「ここまで取れれば成功」という目標で、引けた額を集めた平均として出た数字ではありません。

元は月刊自家用車2026年11月号の「値引き」アルバムで、同じページによると書店に並ぶのは9月下旬の号。取材の日や件数は書かれていません。12万円は車両本体、15万円は付属品込みなので、足したり平均したりはしない。

筆者の検証(2026年10月)|値引きの数字を出す14ページを、改良の前と後で数え直した(curl(生HTML)+Python)
最初に原文を読んだ12ページに、2026年9月21日の改良の後の数字と明記したページはありませんでした。月刊自家用車WEBの2ページを足した14ページでも、改良後と明記したのは2ページで、媒体は1つ。引用は、2026年10月20日16時台に取り直した原文と1文ずつ照らし合わせています。

クラウンスポーツの「値引きはいくら?」に3段で答える図解。1段目がトヨタは公表していない、2段目が媒体の数字は「いつの価格か・何を含むか・どのグレードか」をつけて読む、3段目が自分の見積書の値引き率を改良後の価格で出す
「値引きはいくら?」への3段の答え

公表された値引きの数字がほとんど無い車なので、見積書の中で自分が先に数字を持っておけるのは、いまの車の売値の欄です。下取りの話を聞く前に、MOTA車買取でいまの車の概算査定額を見ておくと、見積書の下取り額が高いか安いかを判断できます。最大20社が入札し、最短3時間後にWebで概算査定額が出る仕組みで、やりとりするのは高額査定の上位3社(最大)。その3社からは電話が来ます。

クラウンスポーツの値引きの数字は分母で読む:改良後の価格から12万円引いても、改良前の定価より高い(計算)

改良の前と後で、同じ12万円の値引きの重さが変わります。Gは127,300円、Z(HEV)は161,000円、RSは127,000円値上がりしたので、改良後の価格から12万円引いても、改良前の定価をまだ上回る。差は7,000〜41,000円です。

改良の値上がり:Gは127,300円、Z(HEV)は161,000円、RSは127,000円。PHEVのZは新設

トヨタのニュースリリースは2026年9月3日で、クラウン(スポーツ)の発売は2026年9月21日。改良前の価格は2025年10月のグレード別主な標準装備比較表(価格は2025年7月現在)、改良後はトヨタの窓口のコラムの価格で並べました。

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グレード改良前の定価改良後の価格(2026年9月21日発売)値上がり
G5,200,000円5,327,300円+127,300円
Z(HEV)5,900,000円6,061,000円+161,000円
Z(PHEV)—6,927,800円新設
RS7,650,000円7,777,000円+127,000円

改良で装備や出力も変わっているので、値上がりを損とは言いません。ここで見るのは、値引きの数字の分母が変わったことだけ。同じ9月の改良で変わった兄弟車の価格は、クラウン クロスオーバーの評価の記事で改良前と並べています。

同じ12万円でも率は変わる:改良前のZなら2.03%、改良後なら1.98%

くるまはっく(2026年10月1日)の表は「2026年10月 ※最新 12万円(値引率 2.03%)」。この2.03%を逆算すると120,000÷5,900,000で、分母は改良前のZの価格でした。改良後のZ(HEV)6,061,000円で割ると1.98%になります。

改良前の価格か、時期の合わない数字だったページは、最初に読んだ12ページのうち6ページ。そのうち4ページは、見出し・表・本文のどこかに「2026年10月」と書いていました。12万円引けた、と聞くと大きく感じる。でも分母が古い。

じゃあ、ネットの12万円は今の見積もりに使えないの?

使えるのは「改良後」「車両本体」と書かれた数字だけ。それでも、率は自分の価格で出し直します。

改良後の価格に当て直すと:12万円引いても、Gは7,300円・RSは7,000円・Z(HEV)は41,000円、改良前の定価より高い(計算)

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グレード改良後の価格12万円を引いた価格(仮定の計算)改良前の定価差
G5,327,300円5,207,300円5,200,000円+7,300円
Z(HEV)6,061,000円5,941,000円5,900,000円+41,000円
RS7,777,000円7,657,000円7,650,000円+7,000円

12万円は、月刊自家用車WEBの車両本体目標(2026年10月14日掲載)を入力にした計算で、CARVELの予想ではありません。Z(PHEV)は改良前の価格が無いので、行を作っていない。

筆者の検証(2026年10月)|媒体の12万円を、改良後の価格に当て直した(分母の入れ替え)(Python・入力はトヨタ公式の改良前と改良後の価格)
改良前の定価(トヨタ公式の2025年10月の資料)と改良後の価格の差、12万円の率、12万円を引いた価格と改良前の定価の差を4グレードで計算しました。12万円の率は改良後でG 2.25%・Z(HEV)1.98%・Z(PHEV)1.73%・RS 1.54%。付属品込みの数字(15万円など)は基準が違うので、率にしていません。

G・Z(HEV)・RSの3グレードごとに、改良前の定価・改良後の価格・改良後から12万円を引いた価格を3本の棒で並べた図。12万円を引いても改良前の定価の線より7,300円・41,000円・7,000円上に残る。12万円は月刊自家用車WEBの車両本体目標を入力にした計算と注記
改良後の価格から12万円を引いた計算(仮定)

媒体の値引きの数字を読む3つの確かめ:いつの価格か・車両本体か付属品込みか・どのグレードか

ネットで値引きの数字を見たら、次の3つを確かめます。

  • 掲載日と、中身の価格が改良後か(Gなら5,327,300円からが改良後)
  • 「車両本体から」か「付属品込み」か「総額」か(基準が違う数字は比べない)
  • G・Z(HEV)・Z(PHEV)・RSのどれの数字か

3つのどれかが分からない数字は、交渉の目安にしない。自分の見積書の率と、比べるだけにします。

G・Z(HEV)・RSの改良の値上がりは、媒体の目標の12万円を引いても埋まりませんでした。総額から値引きとは別に引く売値のほうは、MOTA車買取の概算査定額で先に確かめておけます。利用料は無料(任意の有料サポートを除く)です。

値引き額ごとのクラウンスポーツの総額:Gは10万円引きで5,341,140円(仮定の計算・トヨタ公式の試算から)

総額は、トヨタ公式の見積りシミュレーションの総額から値引き額を引くだけで出せます。税金・諸費用の113,840円は値引きで変わりません。値引き額は仮定の数字で、CARVELの予想とは別もの。

10万〜30万円引きの総額と値引き率:4グレードの早見(仮定の計算・スクショ用)

式は、総額=車両本体−値引き+税金・諸費用113,840円。

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グレード値引きなし10万円引き20万円引き30万円引き
G5,441,140円5,341,140円5,241,140円5,141,140円
Z(HEV)6,174,840円6,074,840円5,974,840円5,874,840円
Z(PHEV)7,041,640円6,941,640円6,841,640円6,741,640円
RS7,890,840円7,790,840円7,690,840円7,590,840円

PHEVの2行は補助金85万円を引く前で、受け取れた場合だけ別の欄で引きます。

スクショ用:改良後の4グレードの値引き率の早見(仮定の計算)
・率の出し方:車両本体の値引き÷改良後の車両本体価格(G 5,327,300円・Z(HEV)6,061,000円・Z(PHEV)6,927,800円・RS 7,777,000円)
・10万円引き:G 1.88%・Z(HEV)1.65%・Z(PHEV)1.44%・RS 1.29%
・20万円引き:G 3.75%・Z(HEV)3.30%・Z(PHEV)2.89%・RS 2.57%
・30万円引き:G 5.63%・Z(HEV)4.95%・Z(PHEV)4.33%・RS 3.86%

改良前の価格で出した率とは、混ぜないでください。

条件はトヨタ公式の試算(2026年10月20日・販売店は選ばず東京地区の参考額)・登録2026年11月20日・無料色・オプションなし・下取りなし。費目の内訳はクラウンスポーツの乗り出し価格の記事にあります。

筆者の検証(2026年10月)|値引き額ごとの総額を4グレードで計算(仮定の計算)(Python・入力はトヨタ公式の見積りシミュレーションの総額(2026年10月20日))
4グレードの総額に0〜50万円の値引きを10万円刻みで当てた表を作り、本文には30万円まで載せました。税金・諸費用113,840円は、値引き額を変えても動きません。

改良後の4グレードについて、10万円・20万円・30万円の値引きを改良後の車両本体価格で割った値引き率を並べた早見の図。Gは1.88%・3.75%・5.63%、RSは1.29%・2.57%・3.86%。仮定の計算と注記
4グレードの値引き率の早見(仮定の計算)

値引きと下取りは同じ総額の中で動く:値引きが15万円大きい見積書のほうが、総額は10万円高い例

トヨタのクルマ購入ガイドは、下取りについて「新車のご購入金額から下取り金額が値引きされます」と書いています。Z(HEV)の総額6,174,840円で、金額を仮に置いて2枚の見積書を並べました。

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見積書(金額は仮定)値引き下取り支払う総額
D300,000円900,000円4,974,840円
E150,000円1,150,000円4,874,840円

Dのほうが値引きは15万円大きいのに、総額は10万円高い。下取りの欄が妥当かは、MOTA車買取などの買取の概算査定額と比べると見えてきます。

PHEV(Z・RS)は値引きと補助金を別の欄で数える:補助金85万円は銘柄ごとの定額

PHEVの見積もりでは、値引き・国の補助金・東京都の自動車税の免除・下取りの4つを別の欄に分けます。補助金85万円はZ(PHEV)もRSも同じで、銘柄ごとに決まった額。受け取れるかは期限と予算しだいです。

4つの欄:値引きは販売店、補助金は国、自動車税の免除は東京都、下取りはいまの車

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欄決める人クラウンスポーツの額条件
値引き販売店公表なし交渉しだい
国の補助金次世代自動車振興センターZ(PHEV)・RSとも85万円受付終了見込みより前に、2027年2月1日までに初度登録して申請書が届いたときだけ。保有は4年
自動車税の免除東京都初回の登録時の月割分と、翌年度から5年度分東京都で登録する場合だけ(他の道府県は確かめていない)
下取りいまの車読者ごと新車の購入と一体

補助金の額は、次世代自動車振興センターの銘柄ごとの表(令和8年10月13日現在)で85万円。表の「定価」はメーカー希望小売価格(税抜)で、値引き後の価格を書く欄ではありません。東京都の免除は東京都主税局のZEV導入促進税制によるもので、令和12年度までの初回の登録が対象です。

PHEVの見積もりを4つの箱に分けた図。値引き(販売店・公表なし)、国の補助金85万円(受け取れた場合だけ・期限と予算)、自動車税の免除(東京都で登録する場合だけ)、下取り(いまの車)
PHEVの見積もりは4つの欄に分ける

受け取れるのは予算が尽きる前に申請が届いたときだけ:今日の注文は、目処どおりなら登録が期限の78日後になる計算

次世代自動車振興センターのお知らせ(2026年10月9日公表)では、受付終了見込みは12月上旬〜12月下旬目処。同じ日の登録期間の最終期限のお知らせでは、初度登録が2027年2月1日まで、申請書が2027年2月12日必着です。

トヨタの工場出荷時期の目処(2026年10月16日更新)は、PHEVが6ヵ月程度。今日(2026年10月20日)注文して目処どおりなら、登録は最短で2027年4月20日ごろで、初度登録の期限の78日後になる計算です。工場出荷から登録までを0日と置いた見積もりで、在庫や割当の車はこの計算の外。実際の登録予定日は、販売店で確かめてください。

日付の詳しい計算はクラウンスポーツの評価の記事に、同じクラウンのPHEVの計算はクラウン エステートの評価の記事にもあります。

PHEVのZの値引きの数字は、確かめた範囲に無い

2026年10月20日までに読んだ14ページで、PHEVのZの値引きの数字を出したページは0でした。最初の12ページには、補助金と値引きの関係に触れたページもありません。なので、そこは書かない。

見積書には、値引きの行と補助金85万円の行を別に書いてもらい、補助金の行には「受け取れた場合」と添えてもらいましょう。

クラウンスポーツの値引き交渉は3つの段取りで:買取の見積もり→別の販売会社で2社→車両本体と付属品を分けて書いてもらう

交渉で先に決まるのは、額より順番です。いまの車の買取の見積もりを先に持ち、別の販売会社で同じ条件の見積もりを2社取り、値引きを車両本体と付属品に分けて書いてもらう。これで値引き・下取り・総額の3つを、店どうしで比べられます。

①下取りの提示を聞く前に、いまの車の買取の見積もりを取る

下取りは新車の購入と一体で、購入をやめれば基本的に下取りも取りやめ。買取は購入と関係なく、車を売るだけです(国民生活センターの情報誌『国民生活』2023年4月号の連載・執筆は日本自動車購入協会〈JPUC〉)。

注意は2つ。車の売却はクーリング・オフの対象外だと、国民生活センターが呼びかけています。一括査定では車の情報や個人情報が複数の買取業者に渡ると、同じ連載でJPUCが書いている。契約の前に、条件を確かめましょう。

売るのは「いまの車」です。補助金を受け取ったPHEVには4年の保有の条件があり、買ってすぐ売る話とは別もの。仕組みの違いは下取りと買取の違い、申し込みの流れはMOTA車買取の仕組みで確かめられます。

下取りの提示を聞く前に、MOTA車買取などでいまの車の買取の見積もりを1つ持っておけば、見積書の下取りの欄が高いか低いかを判断できます。

②別の販売会社で同じ条件の見積もりを2社:クラウンスポーツはどのトヨタの販売店でも原則買える

トヨタは2020年5月から、国内の販売店で原則すべての車種を扱っています(トヨタの2019年6月24日の発表)。工場出荷時期の目処の表(2026年10月16日更新)のクラウン(スポーツ)の行にも、扱う店を限る注記はありませんでした。販売会社は、それぞれ別の会社です。

そろえる条件は、グレード・色・オプション・登録予定月の4つ。2枚の見積書を並べるときの行は、乗り出し価格の記事の「見積書で先に見る3行」にまとめています。

③値引きは車両本体と付属品に分け、下取りとは別に書いてもらう

見積書も、月刊自家用車WEBの「車両本体目標」と「付属品の値引きを含めて」のように分けて書いてもらえば、2社の数字を同じ基準で並べられます。

総額の値引きが同じでも、本体と付属品の配分で次の交渉が変わります

本体の値引きは、2社目の同じ行とそのまま比べられる。付属品は付けるものしだいで額が変わるので、別の行で見ます。

決算期の3月は値引きが大きい?『クラウン』の登録は2025年は3月が最多、2025年度では6月が最多

『クラウン』(4車形の合計。2025年1〜2月はエステートの発売前で3車形)の登録台数は、2025年の12か月では3月の5,889台が最多でした。ただ、2025年4月〜2026年3月で数えると最多は6月の5,397台で、2026年3月の4,287台は7番目。登録台数は納車の数で、値引きの大きさの証拠にはなりません。

分かっている事実:トヨタの事業年度は3月末、確かめた販売会社の決算もすべて3月31日

トヨタ自動車の決算短信(2026年5月8日)では、2026年3月期は2025年4月1日〜2026年3月31日。官報の決算公告などで確かめた販売会社17社(2026年10月20日確認)も、決算の末日は3月31日でした。確かめたのは、同じ日にハリアーの値引きを調べたときの資料です。

登録台数は、自販連の乗用車ブランド通称名別順位(2025年1〜12月分・2026年1〜9月分)で数えました。『クラウン』は4つの車形の合計で、スポーツだけの台数は出ていません。

筆者の検証(2026年10月)|『クラウン』の月別の登録台数と、決算の月を一次資料で確かめた(自販連の乗用車ブランド通称名別順位(xlsx)・トヨタのIR・官報の決算公告+Python)
自販連のxlsxの月別シート(2025年1月〜2026年9月)から『クラウン』の行を抜き出し、2025年と2025年度の12か月で最多の月を比べました。年で区切ると3月、年度で区切ると6月です。決算の末日は、IRと官報の決算公告で確かめています。

言えるのはここまで:登録の多い月=値引きの大きい月、とは言えない

決算期は値引きが大きいという説明をする媒体はあっても、データで裏づけたページは確かめた範囲で0です。

私なら、3月は待ちません。3月まで待って得をするかは今の時点で確かめようがなく、2社の見積書の差なら今週わかる。

クラウンスポーツの値引きの本音:推しは見る行が2行で済むこと、惜しいのはグレード別の数字が無いこと、やめておけは3条件

推しは値引きで見る行が車両本体と付属品の2行で済むこと、惜しいのは改良後のグレード別の数字が無いこと。やめておけと言える交渉の仕方も3つあります。

橋の上を走る赤いクラウンスポーツを真後ろから見た外観。黒いバンパーとCROWNのナンバープレート枠が見える
画像:トヨタ自動車 公式サイト

推しポイント:4グレードとも税金・諸費用が113,840円で、値引きの話は本体と付属品の2行に絞れる

この車の見積書でいいのは、HEVでもPHEVでも税金・諸費用が113,840円で同じところです(トヨタ公式の試算・販売店は選ばず東京地区の参考額)。値引きの額を変えても動かないので、値引きの話で見るのは車両本体と付属品の2行だけ。グレードを迷っていても、上の早見がそのまま使えます。販売諸費用の行は店ごとに違うので、2社目の見積書では別に並べてください。私がいちばん気に入っているのは、ここです。

ほかのSUVも候補に残っているなら、HEVとPHEVを同じ式で比べたRAV4の評価の記事で、見積もりを頼む前に候補を絞れます。

惜しいポイント:改良後・グレード別の値引きの数字がほとんど無く、PHEVのZは0

改良後と明記した月刊自家用車WEBの数字も、グレード別ではありません。G(5,327,300円)とRS(7,777,000円)では車両本体が2,449,700円違うのに、同じ「12万円」でひとくくり。PHEVのZにいたっては0です。自分のグレードの数字は、自分の見積書で作るしかない。ここは、正直惜しい。

クラウンスポーツの値引き交渉でやめておけ、の3条件(2026年10月時点)

正直に言います。次のどれかに当てはまる交渉は、自分の総額で比べられなくなる。

クラウンスポーツの値引き交渉でやめておけ、の3条件(2026年10月時点)
・①改良前の数字を根拠に交渉する。「値引率2.03%」は改良前の価格が分母でした。最初に読んだ12ページのうち6ページが、改良前の価格か時期の合わない数字です
・②下取り込みの総額だけで「値引きが大きい」と判断する。値引きが15万円大きい見積書のほうが、総額は10万円高い計算例を上の表で示しました(金額は仮定)
・③PHEVの補助金85万円を、値引きの一部のように数える。受け取れるのは予算が尽きる前に申請書が届いたときだけで、今日の注文は目処どおりなら登録が期限の78日後になる計算

1つでも当てはまるなら、交渉の材料を自分の見積書の率に替えてください。

PHEVの登録が補助金の期限に間に合いそうにない、新車が予算を超える。そんなときは、登録済み未使用車(新古車)や中古車も候補です。ズバット車販売は提携先のネクステージ1社が在庫から探し、基本的に電話で連絡してくるサービスで、新車は扱っていません。利用は無料でも、車の代金・諸費用・取り寄せの陸送費はネクステージとの契約で別にかかる。国のCEV補助金は新車新規登録の車が対象で、中古車は対象外です(次世代自動車振興センターの応募要領・2026年10月9日に期限を追記した版)。登録済み未使用車も新規登録ではないので、出ない見込み。

クラウンスポーツの値引きのよくある質問

クラウンスポーツの限界値引きはいくら?

トヨタも公的な資料も示していないので、CARVELは数字を出しません。判断の材料は、改良後の価格で出した自分の見積書の値引き率です。

「値引きなし」と言われたらどうする?

価格は販売店が独自に決めるので、別の販売会社で同じ条件の見積もりを取って比べます。原則どのトヨタの販売店でも扱っている車です。

オプション(付属品)の値引きはある?

付属品の値引きは、車両本体と別の行で見ます。月刊自家用車WEB(2026年10月14日掲載)も、車両本体目標12万円とは別に「付属品の値引きを含めて15万円」を合格ラインにしていました。

下取りなしにすると値引きは変わる?

変わるかを示す公的な資料は見当たりません。値引きと下取りは同じ総額の中で動くので、下取りを入れない総額も書いてもらいましょう。

まとめ:クラウンスポーツの値引きは「改良後の価格」で率を出し、値引き・補助金・下取りを別の欄で比べる

ネットの値引きの数字は、改良後の価格に当て直してから使ってください。

  • トヨタは値引き額を公表していない(2026年10月20日確認)。改良後と明記した媒体の数字は、確かめた範囲で1つ
  • 改良でGは127,300円、Z(HEV)は161,000円、RSは127,000円値上がりした。値引き率は改良後の価格で出す
  • PHEVの補助金85万円は値引きと別の欄。受け取れるのは、予算が尽きる前に期限までの申請が届いたときだけ

次の一歩
見積書を受け取ったら、その場で3つの数字を書き写してください。①車両本体の値引き ②付属品の値引き ③下取りの額。家で①を改良後の車両本体価格で割って率を出し、この記事の早見の同じグレードの行と比べます。2社目でも同じ3つを書いてもらえば、店どうしを同じ基準で比べられる。下取りの③は、いまの車の買取の見積もりと並べてから決めます。

下取りの③と並べる買取の額は、MOTA車買取の概算査定額で用意できます。

確かめメモ

確かめたのは、トヨタ公式の値引きの記載の有無、媒体14ページの数字と基準、改良の前後の価格、『クラウン』の登録台数、補助金の表と期限です(2026年10月20日時点)。販売店ごとの実際の値引き額と、グレード別・PHEVのZの改良後の数字は分かりません。

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