CX-60の評価|物差しは3.6、高いディーゼルのほうが点が上がる

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CX-60の評価を公式の数字で判定する記事のアイキャッチ。白いスタジオに置いた赤いCX-60の外観写真(マツダ公式画像)に記事タイトルを重ねた(2026年10月時点)
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マツダ CX-60は、2022年9月に発売され2026年3月19日に改良されたSUVで、ガソリン・ディーゼル・ディーゼルハイブリッド・PHEVから選べます。

いちばん安い25S L Package(382万8,000円)は、CARVELの物差しで平均3.6。47万5,200円高いディーゼルの XD Drive Edition は3.9です。25S から XD までは、値段が上がるほど点も上がります。ただしその上の XD-HYBRID は3.7、PHEV は3.4で、ここから先は値段が上がるほど点が下がる。

価格は税込382万8,000〜649万5,500円の11グレード(2026年10月時点)。物差しは25Sで3.6・採点した軸7/7で、★1は燃料代だけ。安全評価はJNCAPの★5、公式の工場出荷の目処は1〜1.5ヶ月で、リコールの届出は2024年10月が最後です。

私の読みは、年に走る距離でガソリンかディーゼルかが決まる車。悪い評判の多くは2024年までの届出の話で、正直、いまの車を外す材料にはならないと思う。

この記事のポイント

  • 11グレード382.8万円から
  • 物差しは25Sで3.6
  • 目処は1〜1.5ヶ月

30秒でわかるマツダ CX-60(2026年10月時点)

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項目数字
価格(税込)25S L Package 2WD 3,828,000円〜PHEV 6,495,500円の11グレード。4WD は225,500円高
乗り出し・いま注文25S L Package 2WD で11月登録4,007,760円・12月登録4,004,060円から。マツダのカンタン見積りの10月登録の値に、11月からの自賠責と自動車税の月割を当てた計算
実質いくら・5年・年1万km25S L Package 2WD 4,581,546円/XD Drive Edition 2WD 4,815,890円。売る額0円
燃費(WLTC)と燃料25S 14.1km/L・レギュラー/XD 19.7km/L・軽油/XD-HYBRID 21.0km/L・軽油/PHEV 14.3km/L・レギュラー+EV 71km
サイズ全長4,740×全幅1,890×全高1,685mm・最小回転半径5.4m・最低地上高180mm・5人乗り
安全評価JNCAP 自動車安全性能2023で★5・ファイブスター賞
納期の目処工場出荷の目処は全グレード1〜1.5ヶ月程度。10月2日更新で、納車日ではない
リコール届出10件・改善対策2件は2022年9月〜2024年10月。2025年以降の届出なし
国の補助金PHEV だけ。2026年12月31日までの登録で84万円、2027年1月1日〜2月1日の登録で50.4万円。2月2日以降の登録はいまの制度では対象外
CARVELの物差し25S L Package 2WD 3.6・XD Drive Edition 2WD 3.9。どちらも採点した軸7/7
次の改良国内向けの発表はマツダの公式サイトに無い
いまの車の売値先に知るならMOTA車買取で概算査定額

税金と諸費用を足した16通りの総額は、CX-60の乗り出し価格の記事で登録の月ごとに出しています。

価格・諸元・工場出荷の目処・リコールの一覧は、2026年10月時点のマツダ公式サイトにあるグレードと価格などの値です。

公開日:2026年10月22日 / 最終更新日:2026年10月22日

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目次

CX-60の評価:物差しは平均3.6(7/7)、★1は25Sの燃料代だけ(2026年10月時点)

違いは燃料代の1軸だけ。最安の25S L Package は平均3.6、ディーゼルの XD Drive Edition は3.9で、ほかの6軸は同じ★です。点を押し上げるのは、安全評価と満タンの距離の★5。

黒い背景に置いた白いCX-60を左斜め前から見た外観。大きな黒いグリルと細いヘッドライトが見える
画像:マツダ 公式サイト

7軸の採点:25Sは★3・★1・★5・★3・★4・★5・★4、XDは燃料代だけ★3

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#軸使った公式の数字・25S L Package 2WD25SXD Drive Edition 2WD
1補助金後の価格3,828,000円・CEV補助金の対象外★34,303,200円で★3
2走る費用100kmあたり1,507.1円。14.1km/L×補助なしレギュラー212.5円/L★11,025.4円。19.7km/L×補助なし軽油202.0円/Lで★3
31回で走れる距離58L×14.1km/L=817.8km・計算値★51,142.6kmで★5
4取り回し最小回転半径5.4m★3同じ5.4mで★3
5悪路・雪道4WD あり・最低地上高180mm・社内測定値★4同じで★4
6公的な安全評価JNCAP 自動車安全性能2023で★5★5同じで★5
7手に入る早さ工場出荷の目処 1〜1.5ヶ月程度・10月2日更新★4同じで★4
平均3.6・7/73.9・7/7

★の境目はCARVELの全記事で共通です(物差し v1.1)。燃料代の軸だけは単価が記事ごとに違い、この記事は補助なしの値、ハリアーやRAV4の記事は店頭の170.1円/L。諸元はマツダの主要諸元表、納期は工場出荷時期目処のご案内の値。

軸7の目処は工場を出る時期の目安で、納車の日ではありません。参考までに XD-HYBRID は3.7、PHEV は補助金84万円を引いても3.4で、どちらも価格の★が2に下がるため。

筆者の検証(2026年10月)|物差し v1.1 で25S L Package 2WDとXD Drive Edition 2WDを採点(公式の価格表・主要諸元表・JNCAP の発表・工場出荷の目処からの計算)
2026年10月時点の公式の価格・諸元・目処を物差し v1.1 の基準で★にした結果で、燃料単価は2026年10月13日調査の補助なしの値。

25Sの燃料代は★1:補助なし212.5円/Lで1,507.1円、★2に上がるのは197.4円/L以下

★2の上限は、100kmあたり1,400円。25S は1,507.1円なので、レギュラーが197.4円/L以下まで下がれば★2に届く計算です。

資源エネルギー庁の調査のレギュラー全国平均170.1円/L(2026年10月13日調査)は国の補助42.4円/Lが入った店頭価格で、補助なしより約42円安い値。店頭の単価なら1,206.4円で★2、平均は3.7になります。XD の★3は、軽油216.7円/Lまで崩れない。

ガソリンの25Sって、燃費の軸だけ外れくじ?

外れているのは財布の側だけ。満タン817.8kmは★5で、★1は100kmあたりの値段のほうです。年1万kmなら、この★1は年150,709円の燃料代。XD との差は年48,171円です。

安全は★5:JNCAPは2022年度★4、試験をやり直した2023年度で★5

国のJNCAPで、CX-60は自動車安全性能2023の★5、総合94%のファイブスター賞。2022年度は衝突安全がBの★4でした。

NASVAの発表によると、2023年度は追突で首を守る試験とペダルの踏み間違いの加速を抑える装置の試験を追加し、ほかは2022年度の結果を使っています。改良後の車での試験のやり直しは無い(2026年10月時点)。

CX-60は「やばい」?リコール10件の届出は2024年10月まで、2025年以降は0件

数より日付を見てください。マツダの公式の一覧のリコール10件・改善対策2件は、届出がすべて2022年9月〜2024年10月で、2025年以降はありません(2026年10月時点)。いま新車で買えるのは、2026年3月19日に改良された型だけ。

届出の年表:リコール10件・改善対策2件・サービスキャンペーン8件はいつの車の話か

数は多い。実は、届出が集まるのは発売からの2年あまりでした。右の列は、マツダのリコール等情報の各ページに載る対象の製作期間の終わり。

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届出・開始日種類主な部位対象の製作期間の終わり
2022年9月22日リコールスタビライザのナット・インバータの起動2022年9月6日
2022年11月17日リコールオイルポンプチェーン・20台2022年10月12日
2023年4月6日リコール変速機のクラッチ制御・メータの起動ほか2023年1月23日
2023年4月7日サービスキャンペーン電源の省電力・がたつき音ほか2023年2月1日
2023年6月15日リコール足回りのボルトの締め付け2022年12月16日
2023年10月26日改善対策サイドレーダーセンサ2023年4月4日
2023年10月26日リコールハイブリッドの起動・ビューモニターほか2023年6月19日
2023年10月27日サービスキャンペーンエンジン制御の誤判定ほか2023年7月27日
2024年1月18日リコール電動パワーステアリング2023年12月13日
2024年5月16日改善対策前進時左右接近物検知2023年9月11日
2024年5月16日リコール燃料蒸発ガス・減速中のクラッチ・25S2023年10月31日
2024年5月31日サービスキャンペーン3件ブッシュの異音/運転支援/EGR バルブほか2023年8月1日/2024年2月22日/2024年2月22日
2024年7月25日リコール減速中のクラッチ制御・XD-HYBRID2024年6月29日
2024年10月31日リコール2件マイルドハイブリッドの制御ほか/メータの書き込み・2台2024年8月27日/2023年2月22日
2024年11月1日サービスキャンペーンPHEV の故障診断ほか2024年6月19日
2025年4月4日サービスキャンペーンPHEV の漏電の誤判定2024年11月16日
2026年3月19日商品改良いま新車で買える型—
2026年8月28日サービスキャンペーンXD-HYBRID のマイルドハイブリッド用バッテリ2026年2月21日

リコールと改善対策の12件は、どれも2024年8月27日までに作られた車が対象です。最新は2026年8月28日開始のサービスキャンペーンで、低温でバッテリのセルに電圧差が出るのを直すもの。対象は2026年2月21日までに作られた XD-HYBRID で、20件のどれも、2月22日以降に作られた車を含みません。

型式で分けると、12件のうち XD-HYBRID が対象なのは10件、25S と XD は7件ずつ、PHEV は6件。初期の XD-HYBRID に寄っている、といえる。「リコールは何回目?」の答えは10件で、マツダが国土交通省に通知して行うサービスキャンペーンは別に数えます。

CX-60の届出の年表:リコール10件と改善対策2件は2022年9月〜2024年10月の届出で、対象の製作期間の終わりは最も新しくて2024年8月27日。サービスキャンペーン8件の最新は2026年8月28日開始で、対象は2026年2月21日までに作られたXD-HYBRID。2026年3月19日に商品改良
出典:マツダ リコール等情報・ニュースリリース(2026年10月時点)

筆者の検証(2026年10月)|リコール・改善対策・サービスキャンペーン20件の対象の製作期間(マツダのリコール等情報の一覧と各届出の対象期間)
2026年10月時点のマツダのリコール等情報に載る CX-60 の20件を、届出日・型式・製作期間で1行ずつにした表です。

対象かどうかは、一覧のページの「車台番号で検索」で出せます。中古で見ている車も同じ。

何年式の話か:2022年9月発売から2026年3月の改良まで5つの節目

マツダのニュースリリースでは、販売開始が2022年9月15日、価格改定が2023年8月1日、商品改良が2024年12月9日と2026年3月19日。2025年10月には XD Drive Edition などが加わりました。

2026年3月の改良で、フロントドアの遮音ガラスや対向車との衝突を避ける支援が加わり、残ったグレードは一律33,000円上がっています。評判を読むときは、何年の車の話かをこの履歴と照らしてください。

口コミと試乗記:価格.comの点は乗り心地が低く、燃費が高い

2026年10月21日時点の価格.comの満足度は、192件で3.74。乗り心地は3.33でカテゴリ平均の4.02を下回り、燃費は4.36で平均の3.87を上回ります。投稿には改良前の型が多い。

Motor Fan(2026年3月3日)の試乗記は、初期型の後輪の突き上げを「かなり解消」と評価しています。乗り味は数字では比べられないので、試乗で確かめてください。「売れない」の背景には、CX-60を含む大型4車種の世界販売が目標の20万台に届かなかったという報道があります(レスポンス・2026年10月11日)。

乗り心地は口コミの点がいちばん低い項目。試乗は外せない

CX-60の価格と4つの額:11グレード382万8,000〜649万5,500円、25S 2WDの5年の実質は4,581,546円

25S L Package 2WD を5年・年1万km乗ると、燃料代を足した実質は売る額0円で4,581,546円。価格はパワートレインごとに4つの段に分かれ、国の補助金で戻る額があるのは PHEV だけです。

CX-60の運転席まわり。赤い内装のダッシュボードの中央に横長のディスプレイがあり、右側にステアリングとメーターが見える
画像:マツダ 公式サイト

11グレードの価格(2026年10月時点):パワートレインで4つの段、4WDは225,500円高

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パワートレイングレード2WD4WD
25S(2.5Lガソリン)L Package3,828,000円4,053,500円
25SExclusive Mode4,130,500円4,356,000円
XD(3.3Lディーゼル)Drive Edition4,303,200円4,528,700円
XDDrive Edition Nappa Leather Package4,598,000円4,823,500円
XDPremium Sports4,698,100円4,923,600円
XD-HYBRIDDrive Edition Nappa Leather Package—5,340,500円
XD-HYBRIDDrive Edition Burgundy Leather Package—5,494,500円
XD-HYBRIDPremium Sports・Premium Modern—5,703,500円
PHEVPremium Sports・Premium Modern—6,495,500円

2026年10月時点のマツダ公式の税込価格で、全車8速AT。XD-HYBRID と PHEV は4WD だけです。ネットに残る320万円台からの価格表は、25S S Package などが無くなる前の改良前のもの。

4つの額:戻る額はPHEVだけ、走る額は25S 2WDで753,546円(5年・年1万km)

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グレード払う額戻る額走る額・5年実質・売る額0円
25S L Package 2WD3,828,000円0円+753,546円4,581,546円
XD Drive Edition 2WD4,303,200円0円+512,690円4,815,890円
XD-HYBRID Drive Edition Nappa 4WD5,340,500円0円+480,952円5,821,452円
PHEV Premium Sports・2026年12月31日までの登録6,495,500円840,000円+743,007円6,398,507円
PHEV Premium Sports・2027年1月1日〜2月1日の登録6,495,500円504,000円+743,007円6,734,507円

実質いくら=払う額−戻る額+走る額−売る額。走る額は補助なし単価とWLTC燃費で出した5年5万km分で、PHEV はハイブリッドで走った値です。電気だけなら392,150円まで下がる。補助金は次世代自動車振興センターの銘柄ごとの補助額(令和8年10月21日現在)の値。

筆者の検証(2026年10月)|16通りの4つの額(公式の価格表・主要諸元表・次世代自動車振興センターの補助額からの計算)
公式の税込価格・WLTC燃費と2026年10月13日調査の補助なし単価から出した額で、売る額は0円、オプションと諸費用は含みません。

売る額の欄は、いまの車の値段で埋まります。MOTA車買取の概算査定額があれば、見積書の下取り額と横に並べられる。

ここで数字にできないのは売る額の1行だけ。商談で下取り額を聞く前に、いまの車の額を手元に置いておくと、その下取り額が妥当かを比べられます。2026年10月時点のMOTAの公式ページによると、最大20社が入札し、やりとりするのは高額査定の上位3社まで。最短3時間後にWebで概算査定額が出て、利用料は無料です。有料なのは任意のサポートだけで、上位3社からは電話で連絡が来ます。

乗り出し総額と値引きは別の記事で:12月登録の総額は4,004,060円から

目処どおりなら、いま注文した車の登録は11月か12月。総額は25S L Package 2WD で4,004,060〜4,007,760円、PHEV で6,622,360〜6,626,060円で、カンタン見積りの10月登録の値に11月からの自賠責と自動車税の月割を当てた計算です(料率・税・価格は2026年10月時点)。16通りの全部はCX-60の乗り出し価格の記事にまとめています。

値引きは、マツダが「価格については販売会社が独自に定めて」いると書くとおり販売会社しだい。その読み方はCX-60の値引きの記事に分けてあります。

CX-60はどのパワートレイン?価格差を取り戻す年数は25S→XDが12.9年、PHEVは登録日と充電で逆転

答えは年間距離で変わります。年1万kmなら、25S から XD に上げた475,200円を燃料代と税で取り戻すのに12.9年、2万kmなら5.4年。XD から XD-HYBRID の517,000円は37.5年で、PHEV は年内の登録と家での充電しだいで損得が入れ替わる。

CX-60のエンジンを一部切り開いて、ピストンが縦に並ぶ様子を見せた写真
画像:マツダ 公式サイト

3段の階段:25S→XD 475,200円・XD→XD-HYBRID 517,000円・XD-HYBRID→PHEV 792,000円(補助金前)

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段価格差年の燃料代・年1万km税の差取り戻す年数・年1万km
25S L Package 2WD→XD Drive Edition 2WD475,200円XD が48,171円安い自動車税は XD が年13,500円高く、重量税は26,700円安い燃料代だけなら9.9年、税を入れて12.9年
XD DE Nappa 4WD→XD-HYBRID DE Nappa 4WD517,000円XD-HYBRID が13,592円安い重量税は XD-HYBRID が7,500円安い37.5年
XD-HYBRID Premium Sports→PHEV Premium Sports補助金84万円なら PHEV が48,000円安い・50.4万円なら288,000円高い・補助金なしなら792,000円高い充電しないと PHEV が51,950円高い・電気だけなら18,221円安い自動車税は PHEV が年13,500円安く、重量税は15,000円安い早見表で

燃料は補助なし単価、自動車税は2.5L 年43,500円・3.3L 年57,000円、重量税は新車の登録時でエコカー減税の後の額。階段は上るほど元が取りにくい。正直、XD-HYBRID の段は燃料代では取り戻せないと考えたほうがいいと思う。

CX-60の3段の階段(年1万km):25S→XDは475,200円の差を12.9年で取り戻す。XD→XD-HYBRIDは517,000円で37.5年。XD-HYBRID→PHEVは補助金84万円の年に48,000円安く、50.4万円の年は288,000円高い
出典:マツダ 価格表・主要諸元表、資源エネルギー庁 石油製品価格調査(2026年10月13日調査)、次世代自動車振興センター(令和8年10月21日現在)・計算

筆者の検証(2026年10月)|パワートレインの価格差を取り戻す年数(公式の価格表・主要諸元表と東京都の税率表・自工会のエコカー減税の一覧からの計算)
2026年10月時点の公式の価格・WLTC燃費に、2026年10月13日調査の補助なし単価と税の差を入れた年1万kmの計算です。

年間距離で決まる:5,000km・1万km・1.5万km・2万kmの早見表

スクショ用:年間距離で決まるCX-60のパワートレイン早見表
・25S→XD:年5,000km 15年超(42.4年)/1万km 12.9年/1.5万km 7.6年/2万km 5.4年
・XD→XD-HYBRID:1万km 37.5年、ほかの距離も15年超
・PHEV・84万円の年・充電なし:5,000km 5.0年目/1万km 1.6年目/1.5万km 1.0年目/2万km 0.7年目に XD-HYBRID に追い越される
・PHEV・84万円の年・充電あり:どの距離でも最初から安い
・PHEV・50.4万円の年・充電あり:5,000km 12.1年/1万km 8.6年/1.5万km 6.7年/2万km 5.5年
・PHEV・50.4万円の年・充電なし:初めに273,000円高く、差は毎年開く

何年乗るかを決め、その年数より短い段が、燃料代と税で元が取れる側。年1万kmで5年なら、25S と XD の5年の実質の差234,344円は埋まりきりません。

年1万kmだと、ディーゼルは13年乗らないと得しないの?

燃料代だけなら9.9年。年1.5万km以上なら7.6年以内に戻る計算になります。売るときの値段の差は入れていない年数。

CX-60の年間距離の早見表:25S→XDは5,000kmで15年超、1万kmで12.9年、1.5万kmで7.6年、2万kmで5.4年。XD→XD-HYBRIDはどの距離も15年超。PHEVは補助金84万円の年でも充電しないと1万kmで1.6年目にXD-HYBRIDに追い越される
出典:マツダ 価格表・主要諸元表、資源エネルギー庁 石油製品価格調査(2026年10月13日調査)、東京都主税局の税率表、次世代自動車振興センター(令和8年10月21日現在)・計算

筆者の検証(2026年10月)|年間距離ごとの取り戻す年数と、PHEVがXD-HYBRIDに追い越される年数(公式の価格表・主要諸元表と東京都の税率表・次世代自動車振興センターの補助額からの計算)
年5,000km〜2万kmの4通りで、価格差と重量税の差を年の燃料代と自動車税の差で割った年数。単価は2026年10月13日調査の補助なしの値です。

PHEVは補助金84万円の年でも、充電しないと5年の実質はXD-HYBRIDより211,753円高い

2026年内に登録して補助金84万円を受けると、PHEV Premium Sports は XD-HYBRID Premium Sports より車両で48,000円安い。ところが充電せずに走ると、年の燃料代は PHEV が148,601円、XD-HYBRID が96,651円で、5年の実質は PHEV が211,753円高くつきます。

電気だけで走れたら逆で、5年の実質は6,047,650円、XD-HYBRID より139,104円安い計算。2027年1月1日〜2月1日の登録で50.4万円になると、車両で PHEV が288,000円高くなります。物差しはハイブリッドの燃費で3.4、電気だけなら燃料代の★が4で平均3.9。

PHEV は、家で充電できる人のための車。充電できないなら、84万円の補助金があっても XD-HYBRID のほうが安く済むと私は見ています。

25S と XD の差475,200円も、いまの車の値段でどこまで縮められるかで、選べるパワートレインが1段変わるだろう。

CX-60のサイズとライバル:全幅1,890mm・回転半径5.4m、CX-5・ハリアーなど4台と同じ単価で並べる

ここでの「ライバル」は、価格帯か大きさが重なる4台。燃料代は補助なしのレギュラー212.5円/L・軽油202.0円/Lにそろえた値で、25Sは入口の価格でハリアーより安く、燃料代の★はハイブリッドの2台より2つ低い位置です。

海沿いの道を走る赤いCX-60を真横から見た様子。長い車体の側面と黒いホイールが見える
画像:マツダ 公式サイト

寸法と取り回し:全長4,740×全幅1,890×全高1,685mm、最小回転半径5.4m

機械式の駐車場なら、幅と高さの制限を全幅1,890mm・全高1,685mmと横に並べて見てください。

荷室の容量は、商品ページにも主要諸元表にも数字がありません。ほかの車と大小を比べるのは控えたほうがいい。

5台の並べ:CX-5より528,000円高く、燃料代の★はハリアー・RAV4より2つ低い

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車・最安グレード税込価格100kmの燃料代と★最小回転半径全幅物差しの平均・採点した軸JNCAP
CX-60 25S L Package 2WD3,828,000円1,507.1円・★15.4m1,890mm3.6・7/72023年度★5
CX-60 XD Drive Edition 2WD4,303,200円1,025.4円・★35.4m1,890mm3.9・7/72023年度★5
CX-5 S 2WD3,300,000円1,398.0円・★25.6m1,860mm3.7・6/7未評価
ハリアー G 2WD4,396,700円936.1円・★35.5m1,855mm3.7・7/72020年度★5
RAV4 Adventure4,500,000円927.9円・★35.7m1,880mm3.5・6/7未評価
CX-80 XD Drive Edition 2WD4,781,700円採点していない5.8m1,890mm——

ハリアーと RAV4 の平均は、各記事の店頭単価の採点と違い、212.5円/Lにそろえた値です。6/7 と 7/7 が混ざるので、平均は単純に比べないでください。

意外なのは、CX-60 の全幅が CX-80 と並んでいちばん広いのに、最小回転半径は6行でいちばん小さい5.4mなこと。幅のわりに、小回りは利く側に入ります。

CX-5 との差は、25S と CX-5 の S で528,000円、全幅30mm、最小回転半径0.2m。G に EX Package を付けた3,747,700円となら、差は80,300円まで縮みます(2026年10月時点の公式価格の計算)。CX-5 のグレード選びは、CX-5の評価の記事で装備の引き算として読めます。

3列シートが要るなら、6人・7人乗りの CX-80。XD どうしで478,500円高く、全長は250mm長く、最小回転半径は0.4m大きくなります。

5人で足りて細い道が多いならCX-60、3列が要るならCX-80

2台の物差しと4つの額は、ハリアーの評価とRAV4の評価の記事で読めます。

CX-60の本音:25Sは入口の価格、XDは燃料代で選ぶ。買ってはいけないのは3条件

推しも惜しいも、25S は382万8,000円の入口の価格、XD は100kmあたりの燃料代で決まります。見送りの条件は3つ。

赤いCX-60を斜め後ろから見た外観。横長のテールランプとリアゲート、後ろのホイールが見える
画像:マツダ 公式サイト

25Sを選ぶ人の本音:382万8,000円でJNCAP★5は推し、100km 1,507.1円は惜しい

推しは、382万8,000円で安全評価★5と満タン817.8km(計算値)に手が届くこと。入口の25Sでも、6つの軸は XD と同じ★。この値段で JNCAP★5 と満タン800km超に届く。ここは素直に推せる、と私は思う。

惜しいのは燃料代で、100kmあたり1,507.1円の★1。年1万kmなら150,709円かかり、XD より年48,171円、月にすると約4,000円高い。毎月の差として見ると、迷う人が多いところだろう。

それに、25S でも税金と諸費用を足すと400万円を超えます。12月登録で4,004,060円という総額が予算に入らないなら、新車の CX-60 はいま選ぶ車ではありません。

その場合は中古車を探す手もあります。2026年10月時点のズバット車販売の公式ページによると、条件を伝えると中古車販売のネクステージ1社が非公開車両を含む在庫から探し、基本的に電話で連絡してくる仕組み。依頼は無料ですが、車の代金・諸費用・陸送費は別で、契約はネクステージと結びます。国のCEV補助金は中古車は対象外で(次世代自動車振興センターの応募要領)、登録済み未使用車も新規登録ではないので、出ない見込みです。

XDを選ぶ人の本音:満タン1,142.6kmは推し、元を取るまで12.9年は惜しい

推しは、満タンで1,142.6km(計算値)走れること。XD-HYBRID の1,218.0kmに次ぐ長さで、遠出が多い人ほど給油の回数で差が出ます。

惜しいのは、元を取るまでの長さ。年1万kmで12.9年、年5,000kmなら15年を超え、走る距離が短い人にディーゼルの得はなかなか回ってきません。

どちらでも買ってはいけない人は?3つの条件(2026年10月時点)

3つのうち1つでも重なるなら、CX-60は見送りでいい。

CX-60を買ってはいけない人の3条件(2026年10月時点)
・①全幅1,890mmが、自宅や勤め先の駐車場に入らない:諸元表の値と制限の数字を並べて、足りなければ見送り。小回りは利いても、幅は5台でいちばん広い側
・②PHEV が欲しいのに、家で充電できない:84万円の年でも5年の実質は XD-HYBRID より211,753円高く、2027年1月1日〜2月1日の登録なら車両で288,000円高い。PHEV はやめて XD-HYBRID か XD に
・③乗り心地を試乗せずに決めようとしている:価格.comの乗り心地は3.33でカテゴリ平均4.02より低い(2026年10月21日時点・192件・改良前の型を多く含む)。「かなり解消」とする試乗記もあるが、点の低い項目を乗らずに決めるのはやめておく

数字の注意も3つ。満タン817.8km・1,142.6kmはWLTCの燃費で出した値で、実際の距離ではありません。JNCAPの★5は2023年度の評価で、改良後の車での試験のやり直しは無い。取り戻す年数に、売るときの値段の差は入っていません。

CX-60の買い方:公式の工場出荷の目処は1〜1.5ヶ月、PHEVの補助金は登録日で84万円か50.4万円

工場を出るまで1〜1.5ヶ月なら、いま注文して登録は11月か12月。PHEV はこの登録の月で、補助金が84万円か50.4万円かが決まります。

いま注文するといつ工場を出る?全グレード1〜1.5ヶ月(10月2日更新)

マツダの工場出荷の目処は、CX-60 の全グレードで1〜1.5ヶ月程度(2026年10月2日更新)。仕様で大きく違う場合もある、と注記された目安です。

納車には工場を出たあとの日数が別に要るので、いま注文すると登録は11月か12月が目安。

PHEVの補助金:2026年12月31日までの登録で84万円、2027年1月1日〜2月1日は50.4万円

CX-60のPHEVのCEV補助金は、2026年12月31日までの登録で84万円、2027年1月1日以降の登録で50.4万円(2026年10月21日の経済産業省の見直し)。いまの制度で対象になるのは2027年2月1日までの登録で、申請書は2月12日必着です(次世代自動車振興センター)。2月2日以降の登録は対象外。25S・XD・XD-HYBRID は対象外です。

額は契約日ではなく登録日で決まり、保有義務は4年。申請受付は2026年12月上旬〜下旬に終わる見込みで(経済産業省・2026年10月9日時点)、受付は先着順。登録日が2027年1月でも、受付終了前でなければ申請できません。

目処どおりなら年内の登録の可能性はある一方、受付の終わりが先に来ることもある。84万円を予算に入れ切らず、50.4万円の場合の総額も見ておくのが安全でしょう。登録予定日は、注文のときに販売店で確かめてください。

次の改良を待つ?国内向けの改良の発表は2026年10月時点で無い

国内向けの次の改良の発表は、マツダの公式サイトに2026年10月時点でありません。一方でレスポンス(2026年10月11日)は、マツダの毛籠勝弘社長がCX-60を含むラージ商品群について「これまでになかった規模の改良」を行う方針を示していると報じています。時期も中身も、2026年10月時点で発表はありません。

前回の2026年3月の改良では、残ったグレードが一律33,000円上がり、いくつかのグレードが無くなりました。いま注文すれば目処は1〜1.5ヶ月、PHEV は年明けの登録になると補助金が50.4万円に下がり、2月2日以降の登録なら対象から外れる。欲しい仕様がいまの表にあり、時期の分からない改良を待つより今の総額と補助金を取るなら、いま注文する理由のほうが具体的です。

いまの車は下取りと買取を分けて見る:値引きと混ぜない

下取り額が値引きと同じ見積書に入ると、どちらがいくら効いているのか読めなくなります。いまの車の値段は、見積書の外にもう1つ持っておくと比べやすい。

交渉の順番はCX-60の値引きの記事、下取りと買取の違いは下取りと買取の違いの記事、一括査定の選び方は一括査定サービスの比べ方で扱っています。

CX-60のよくある質問

CX-60は高級車ですか?

決まった定義はありませんが、価格はハリアーと重なる382万8,000〜649万5,500円です(2026年10月時点)。

CX-60を買うなら何年式がいいですか?

新車で買えるのは、2026年3月19日に改良された型だけです。中古なら、その車の製作時期が届出の年表のどの範囲に入るかを見ておきましょう。

CX-60のフルモデルチェンジはいつですか?

国内向けの発表は、マツダの公式サイトに2026年10月時点でありません。社長がCX-60を含むラージ商品群に大きな改良をかける方針を示したとレスポンス(2026年10月11日)が報じていますが、時期の発表は無い状態です。

CX-60のPHEVは電気だけで何キロ走りますか?

公式のEV走行換算距離は71km(WLTC)。交流電力量消費率は253Wh/kmで、目安単価31円/kWhなら100kmあたり784.3円の計算になります。

CX-60の自動車税はいくらですか?

2.5Lの25S と PHEV は年43,500円、3.3Lの XD と XD-HYBRID は年57,000円です。2019年10月1日以降に初めて登録した車の額。東京都では PHEV は都の独自の制度で、新規登録の年度と翌年度から5年度分が免除されます(令和12年度までの初回登録)。

まとめ:CX-60は年の距離でガソリンかディーゼルかが決まる車。PHEVは充電できる人だけ

CX-60は、382万8,000円から安全評価★5と満タン800km超を手にできるSUV。年の距離が長ければ XD、短ければ25S、家で充電できて年内に登録できるなら PHEV、の順で考えると迷いが減ります。

  • 2026年10月時点の11グレードは3,828,000〜6,495,500円、PHEV は登録日で補助金84万円か50.4万円、2027年2月2日以降の登録はいまの制度では対象外
  • CARVELの物差しは25Sで3.6・XDで3.9(どちらも7/7)、25S→XD の差は年1万kmで12.9年で取り戻す計算
  • リコールの届出は2022年9月〜2024年10月の10件で、2025年以降は無い

次の一歩
今夜できることが1つあります。自宅の駐車場に200Vの充電用コンセントを付けられるかを確かめてください。持ち家なら分電盤の空き、賃貸やマンションなら管理会社にメールを1通。付けられないなら PHEV は外し、XD か25S を早見表の年間距離で決めます。付けられるなら、登録が年内か年明けかで総額がどう変わるかを、乗り出し価格の記事の登録の月の表で見てください。

候補が決まったら、残るのは予算の上限です。いまの車の売値が分かれば、乗り出し総額のどこまでを手元のお金で払うかを先に決められる。

CARVELの物差し v1.1 の★の境目

スクロールできます
軸★5★4★3★2★1
1 補助金後の価格250万円以下350万円以下450万円以下600万円以下600万円超
2 走る費用・100km500円以下800円以下1,100円以下1,400円以下1,400円超
3 1回で走れる距離600km以上500km以上400km以上300km以上300km未満
4 最小回転半径5.0m以下5.3m以下5.6m以下5.9m以下5.9m超
5 最低地上高4WD・210mm以上4WD・180mm以上4WD・180mm未満/2WDのみ・200mm以上2WDのみ・170mm以上2WDのみ・170mm未満
6 国の安全評価 JNCAP の星★5★4★3★2★1
7 工場出荷の目処1ヵ月以内3ヵ月以内6ヵ月以内12ヵ月以内12ヵ月超・受注停止

確かめメモ
出典:マツダ、NASVA、次世代自動車振興センター、経済産業省、資源エネルギー庁、東京都主税局
時点:2026年10月。走りの感想・実際の燃費・荷室の容量・次の改良の有無と時期は分かりません。

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