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雪道向けのSUVを探すなら、まず冬用タイヤを用意し、普段の道が「除雪された街中」なのか「急な坂やわだちのある道」なのかを分けたいところです。4WDは発進や登坂で役立ちますが、ブレーキまで同じように有利になるわけではありません。
ここでは国産のSUV・クロスオーバー20例から、MTを除く4WD仕様を、EVも含め一つずつ選び、車両価格と最低地上高、定員を並べました。タフト X 4WDは156万2,000円・190mm、フォレスター Touringは385万円・220mmです(2026年11月時点)。車名だけでなく、同じグレードの数値をそろえています。
正直、「4WDならどれでも大丈夫なのか」という点は迷いますよね。この記事では雪道性能の順位を作らず、予算・人数・地上高で候補を絞ります。最後に、買う額と5万kmの燃料代、いまの車を売る額まで並べてみましょう。
この記事のポイント
- 4WDでも冬用タイヤが前提
- 20例は価格順で比較する
- 地上高はグレードまで確認
- 坂道の発進と制動を分ける
公開日:2026年11月1日 / 最終更新日:2026年11月1日
雪道のSUVは、4WDと冬用タイヤをセットで考える
4WDを選ぶ理由は、滑りやすい路面で発進・登坂しやすくしたいからです。ただし、止まる力まで4WDだから強いとは限りません。下り坂や交差点で余裕を残すためにも、タイヤと速度の判断を先に置きましょう。

JAFの2WD・4WD比較テストでは、新品のスタッドレスタイヤを装着した車で、登坂では4WD車が通過し、2WD車が登れない条件がありました。一方、圧雪路の制動距離には大きな差が見られていません。異なる車種を使った結果なので、車重などの差もあり、4WDだけの効果とは切り分けられないテストです。掲載20例を同条件で走らせた成績でもありません。
雪道を走る準備としては、スタッドレスタイヤを4輪に装着すること、チェーンの適合と装着方法を確かめることが基本になります。JAFの雪道対策も、タイヤやチェーンの特徴と備えを紹介するページです。4WDを選ぶ予算だけで使い切らず、タイヤ・ホイール・保管場所まで考えておきたいですね。

坂を登れるなら、下りも安心と思っていました。
登れることと、安全に止まれることは分けて考える。通勤路に急坂があるなら、出発前に道路の規制や除雪状況を確かめ、走行を見合わせる判断も必要です。
国産4WD SUV20例|価格・最低地上高・定員を比較
次の一覧は、各車でMTを除く最も安い4WD仕様(EVを含む)を選んだ価格順です。安い仕様の価格に、別グレードの大きい地上高を組み合わせてはいません。ここでの「国産」は日本ブランドを指します。代表20例であり、国内販売車すべてや、全車で新規注文を受け付けているかは販売店への確認が必要です。


車両価格はメーカー希望小売価格(税込)、オプションなしの値です(2026年11月時点)。諸費用・冬用タイヤは含みません。最低地上高は日本仕様のカタログ値で、乗員や荷物、路面の起伏で接触のしやすさは変わります。
車両価格250万円未満の5例






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軽自動車のタフト・ハスラー・ジムニーはカタログ定員4人です。5人乗りを探すなら、この中ではライズとクロスビーへ進みます。ジムニーは4ATの仕様で選び、5MTの燃費を4ATの数値として使っていません。
ヴェゼルからCX-60までの5例






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クロストレックは現行のPremium S:HEV、フォレスターは1.8LターボのTouringです。車両価格は1万6,500円差ですが、駆動方式や燃費の特性まで同じにはなりません。CX-5は2026年5月版の新型の数値で、従来型ディーゼルと取り違えないようにしてください。
レイバックからCX-80までの5例






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レイバックは1.8LターボのLimited EX、RAV4はHEVのAdventureです。ランドクルーザーFJは5人乗り。CX-80はこの表のXD Drive Edition 4WDで7人乗りを選んでいます。車名が同じでもエンジンや座席仕様で条件が変わるため、見積書にもグレードを残しましょう。
クラウン クロスオーバーからランドクルーザー250までの5例






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| 車種・対象グレード | 車両価格(税込) | 最低地上高 | 定員 |
|---|---|---|---|
| クラウン クロスオーバー CROSSOVER G E-Four | 5,179,900円 | 145mm | 5人 |
| アウトランダーPHEV M 4WD 5人 | 5,369,100円 | 195mm | 5人 |
| CR-V e:HEV RS 4WD | 5,392,200円 | 210mm | 5人 |
| ソルテラ ET-SS AWD | 5,610,000円 | 210mm | 5人 |
| ランドクルーザー250 VX ガソリン4WD 6AT | 5,779,400円 | 215mm | 7人 |
アウトランダーPHEVのMは5人乗り、ランドクルーザー250のガソリンVXは7人乗りです。PHEVと電気自動車のソルテラは、補助金を引く前の車両価格。注文可否や納期、補助金の対象は、契約する販売店で確かめてください。
最低地上高で絞るなら、同じグレードの値を見る
今回の20例では最低地上高は145〜250mm、200mm以上は9例です。ただし、この数値をそのまま「通れる積雪の深さ」に置き換えることはできません。雪の硬さやわだち、車体の下の形状まで関わるからです。


筆者の検証(2026年11月)|車両400万円以下・地上高200mm以上で候補を絞る(Python・メーカー日本仕様の主要諸元と価格)
公式価格・主要諸元を20例分そろえて抽出すると、条件に合うのはジムニー XG 4AT、CX-5 S 4WD、クロストレック Premium S:HEV、フォレスター Touringの4例でした。これはカタログ条件の絞り込みで、雪道での比較走行や安全性の採点ではありません。
数値を見比べるときに注意したいのは、同じ車名の中での違いです。ハスラーの公式主要諸元では、今回のNA・HYBRID G 4WDは160mm、4WDターボは180mm。ターボの値を安いNAの価格と並べれば、実際にはない組み合わせになります。




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| 同じ車名でも変わる例 | 今回の採用仕様 | 別仕様との違い |
|---|---|---|
| ハスラー | HYBRID G 4WD・NA:160mm | 4WDターボは180mm |
| CR-V | e:HEV RS 4WD:210mm | FFは200mm |
| RAV4 | HEV Adventure:190mm | PHEVは195mm |
| レイバック | 1.8Lターボ:200mm | S:HEVは180mm |
フォレスターは公式主要諸元表で220mmです。地上高を重視して候補に入れたあとも、駐車場への収まりや乗り降り、普段の道幅は別に確認したいところ。高い数値だけで一台に決める必要はありません。
見積もりに残すのは、車名ではなく仕様まで
候補ごとに「グレード・駆動・変速機・定員・最低地上高」を一行でメモしてください。例えば「タフト X・4WD・CVT・4人・190mm」。価格と地上高を別仕様から拾ってしまう間違いを減らせます。
4WDの仕組みも違う|電動・機械式・副変速機を区別
同じ4WD表示でも、後輪までエンジンの力を伝える方式と、前後のモーターを使う方式があります。さらに、運転者が切り替えるパートタイム4WDも別の仕組みです。名称だけで雪道性能の上下を決めるより、操作方法を確かめるために使ってください。








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| 方式・呼び方の例 | 今回の代表例 | 選ぶときに確かめること |
|---|---|---|
| 前後モーターによる4WD | RAV4 HEV E-Four、エクストレイル e-4ORCE、アウトランダーPHEV、ソルテラAWD | 制御の特徴、走行モード、タイヤの指定 |
| エンジン側から後輪にも駆動を伝えるAWD | フォレスター、クロストレックS:HEV、レイバック、ヴェゼル、CR-V、マツダ各車 | 車種ごとの制御、装着タイヤ、使用条件 |
| パートタイム4WD・副変速機あり | ジムニー、ランドクルーザーFJ | 2WD/4WDや低速段へ切り替える条件 |
| フルタイム4WD・副変速機あり | ランドクルーザー250 | センターデフロックや低速段の使い方 |
スバルのS:HEVを、トヨタのE-Fourと同じ「後輪モーター式4WD」と読み替えないようにしましょう。クロストレックの現行諸元ではAWDのクラッチ開放制御、ターボのフォレスターとレイバックでは常時全輪駆動の記載があります。名称が似ていても、採用したグレードの構成まで見ておきましょう。
また、タフト・ハスラー・クロスビーの「フルタイム4WD」というメーカー表記から、常に前後50対50で駆動するとは推定できません。パートタイム4WDも、乾いた舗装路まで同じ設定で走れると考えず、取扱説明書の条件を確認してください。
ランドクルーザー250の公式取扱説明書には、センターデフをロックするH4Lなどの操作が載っています。装置があるかどうかと、いつ使うかは別。納車時に販売店で操作を教わっておくと、必要な場面で慌てずに済みます。



名前の強そうな装置ほど、使う条件も知りたいです。
4WDの名称は、取扱説明書を確かめる入口として使いましょう。「雪道最強」の一語より、自分が操作する内容を知るほうが購入後の判断につながります。
使い方から選ぶ|街中・積雪地・3列・電気自動車
普段走る道と必要な人数を決めると、20例はかなり絞れます。次の候補は価格・定員・地上高という条件から選んだもの。雪上の加速や制動で優劣を測ったランキングではありません。


除雪された街中で、予算を抑えて4人まで
車両価格200万円以内ならタフト X 4WDとハスラー HYBRID G 4WD、ジムニー XG 4ATが入ります。中でもタフトとハスラーは、CVT同士で比較しやすい組み合わせです。タフトX 4WDは190mm・156万2,000円、ハスラーG 4WDは160mm・173万3,600円。装備差もあるため、この2項目だけでお得さを決めず、必要装備を足してみてください。
5人で使い、地上高200mm以上を条件にする
車両価格400万円以内なら、CX-5 S 4WD・クロストレック Premium S:HEV・フォレスター Touringが残ります。ジムニーも価格・地上高の条件には合いますが、カタログ定員4人なのでこの用途には合いません。人数を先に決めると、候補の残り方が変わります。
3列シートが必要
この一覧で7人を選んだのはCX-80 XD Drive Edition 4WDとランドクルーザー250 VXです。エクストレイルにも3列仕様がありますが、表に採用したX e-4ORCEは2列・5人。アウトランダーの表のMも5人なので、3列を選ぶ際は別グレードの価格・諸元へ切り替えて見積もりを取ってください。
電気自動車やPHEVを選びたい
ソルテラの表はET-SS AWD、アウトランダーPHEVはM 4WDです。自宅充電の可否と冬の移動距離、途中の充電場所も選定条件になります。カタログの一充電走行距離を、寒冷時に暖房を使った実走行距離の保証にはできません。雪道の性能だけで充電計画を後回しにしないことが大切です。
購入費だけでなく、5万kmの燃料代と今の車の査定を並べる
冬用タイヤを買う予算を残すには、車両価格と日々の燃料代を分けて比べると分かりやすくなります。ここではタフト・クロストレック・フォレスターの3仕様を、同じ走行距離・燃料単価で計算しました。大きさも装備も違う3台なので、差額がそのまま4WD装置の追加料金になるわけではありません。


筆者の検証(2026年11月)|3仕様の5年・5万kmを同じレギュラー単価で試算(Python Decimal・公式WLTC)
レギュラー212.9円/LとWLTCから100kmの燃料代を求め、1円に四捨五入して500倍しました。タフト X 4WDは1,033円/100km、クロストレック Premium S:HEVは1,092円、フォレスター Touringは1,565円です。雪道や暖房使用時の実測燃費ではありません。
単価は政府の燃料価格グラフの2026年10月26日調査を基に、店頭レギュラー170.1円/Lへ、その調査週の支給額42.8円/Lを足した補助なし比較値です。以後の週の支給額は混ぜず、今後5年の価格予想としても使いません。購入判断用に同じ単価へ固定した試算です。






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| 対象仕様 | 払う額・車両価格 | 戻る額(仮定) | 走る額・5万km | 売る額(仮定) | 比較値 |
|---|---|---|---|---|---|
| タフト X 4WD | 1,562,000円 | 0円 | 516,500円 | 0円 | 2,078,500円 |
| クロストレック Premium S:HEV | 3,833,500円 | 0円 | 546,000円 | 0円 | 4,379,500円 |
| フォレスター Touring | 3,850,000円 | 0円 | 782,500円 | 0円 | 4,632,500円 |
比較値は「払う額−戻る額+走る額−売る額」です。ここでは戻る額と売る額を0円と仮定し、税・登録などの諸費用、保険、整備、冬用タイヤ・ホイール代を入れていません。補助金や還付が自分に適用されるなら、実際の条件で戻る額を埋めます。
売る額は、いま乗っている車の査定額です。これから買うSUVの5年後の下取りを予想した数字ではありません。下取りや買取の実額を入れれば、買い替えに必要な額を絞れます。
\ 売却前に、愛車の査定額を確認 /
査定条件をそろえて、売却の目安を確認
雪道向け4WD SUVのよくある質問
購入前によく迷うのは、4WDならタイヤを省けるか、安い軽SUVでも足りるか、地上高の数字をどこまで信じてよいかという点です。候補を絞ったあとに、もう一度確認しておきましょう。


- 4WDなら夏タイヤで雪道を走れますか?
-
4WDを冬用タイヤの代わりにはできません。発進できても止まれるとは限らず、スタッドレスタイヤなど雪道に適した準備が必要です。道路の規制・案内にも従ってください。
- 雪道に一番強いSUVはどれですか?
-
今回は20例を同じ雪上条件で試験していないため、一番を決めていません。冬用タイヤを前提に、普段の坂道や除雪状況、人数、予算、地上高から候補を絞る方法を採っています。
- ハスラー4WDの最低地上高は180mmですか?
-
4WDターボは180mmですが、表で選んだNAのHYBRID G 4WDは160mmです。車名や4WD表示だけでなく、エンジンとグレードまでそろえてください。
- 地上高200mmなら積雪20cmを走れますか?
-
数値を通れる積雪深へ置き換えることはできません。雪の硬さやわだち、荷重、車体下の形状にも左右されます。深雪へ入って安全性を確かめるような使い方は避けましょう。
- 軽SUVでは5人乗れませんか?
-
タフト・ハスラー・ジムニーのカタログ定員は4人です。12歳以上の5人で使う予定なら、この3台は候補から外してください。乗る人数に合う座席と適切なシートベルト・チャイルドシートを確保できる仕様を選びましょう。
- 3列の4WD SUVをこの表から探すなら?
-
表に採用した仕様で7人乗りなのはCX-80とランドクルーザー250です。エクストレイルなどは別に3列仕様がありますが、表の価格は2列仕様。3列の正式な見積もりへ切り替えてください。
雪道のSUV選びは、人数・通る道・予算を一枚に残す
冬用タイヤを前提に、必要な人数と普段の道を決めてから4WDの候補を選ぶ。この順なら、地上高の最大値や強そうな名称だけで決めずに済みます。車両価格が決まったら、燃料代・冬用装備・いまの車の査定額まで加えてみてください。
今日、候補2台を同じメモへ
スマホのメモに「必要人数・普段の急坂の有無・冬用装備込みの上限予算」を書き、その下に候補2台のグレードを残しましょう。その一枚を販売店へ見せ、同じ条件で見積もりを依頼すれば、次に比べる金額がそろいます。
参考URL一覧
- JAFの2WD・4WD比較テスト:https://jaf.or.jp/common/kuruma-qa/category-natural/subcategory-snow/faq155
- JAFの雪道対策:https://jaf.or.jp/common/attention/snow
- ハスラーの公式主要諸元:https://www.suzuki.co.jp/car/hustler/detail/pdf/detail.pdf
- 公式主要諸元表:https://www.subaru.jp/forester/specification/docs/specifications.pdf
- ランドクルーザー250の公式取扱説明書:https://manual.toyota.jp/landcruiser250/3065/cv/ja_JP/contents/vhch04se050429.php
- 政府の燃料価格グラフ:https://nenryo-teigakuhikisage.go.jp/current_graph.pdf

